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2021年07月27日

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【アウトドアライフスタイルシューズ特集――2021年春夏~秋冬】主要ブランドの注目アイテム



アウトドアフィールドからライフスタイルまでを網羅するアウトドアライフスタイルシューズは、コロナ禍にあっても存在感を高めている。


昨年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、富士山の完全閉山を始め、山小屋の閉鎖といった非常事態になった結果、登山カテゴリーが大きく需要を減らし、登山用のシューズのニーズに大きく影響を及ぼした。ただし、今年から日帰り用の登山が回復傾向にあるなか、低山ハイクに対応するシューズも回復基調になってきた。今年は富士山が2年ぶりに開山するというニュースが飛び込んできており、秋からの完全回復に期待がかかっている。


一方、ブーム的な盛り上がりを見せるのがキャンプ。日本オートキャンプ協会によると参加人口は2019年まで7年連続で前年を上回り860万人になったとしている。2020年はコロナ禍によりキャンプ場も休業を余儀なくされたところもあったが、キャンパーのキャンプに対する熱は衰えていない。


多くのユーザーがアウトドアに触れる機会が増えるにつれ、ヘッド・トゥ・トウで機能的なギアを求める傾向も出てきており、アウトドアフィールドで培った防水を始めとしたテクノロジーを搭載したアウトドアライフスタイルシューズが注目されている。


コロナ禍により外出が自粛されるなか、運動不足になりがちな生活のなかでランニングが密にならないスポーツとして注目されている。一方、これまで成長してきたトレイルランニングは、昨年来の大会の中止でレース用の需要は減退した。一方でアウトドアスニーカーが注目されていることから、トレイルランニングシューズの街履きへの転用や、都市生活を意識して開発されたスニーカーが人気を集め、とくにローカットは街履きの需要が高まっている。


将来的にも自然志向が廃れることは想像できないうえ、サステナビリティが企業活動、ブランド支持に大きく影響を与える重要なポイントとなってきていることから、自然をフィールドとするアウトドアブランドの活動には一日の長があり、今後も注目されることは間違いなさそうだ。


【ザ・ノース・フェイス】ゴールドウイン
今春デビューしたVECTIVシリーズが幅広いニーズに合致、ライフスタイルモデルの提案も活発化

㊤左からベクティブ エクスプロリス ミッド フューチャーライト 2万4970円(税込)、ベクティブ タラバル 1万5950円(税込)。㊦左からベロシティ ニット GORE-TEX® インビジブルフィット 1万5400円(税込)、シャトル レース ウォータープルーフ 1万7600円(税込)

「ザ・ノース・フェイス」は今春、米国のTHE NORTH FACEプロダクトチームが、ゴールドウインのフットウェアチームと開発情報を共有して生み出した「VECTIV™(ベクティブ)」シリーズを世界同時発売した。


42㎞以上のロングディスタンスを走るすべてのトレイルランナーをターゲットに開発されたVECTIV™テクノロジーは、安定性と推進力、そして防滑性に優れ、結果的に履き心地の良いシューズとしてライフスタイルのニーズも引き出している。


アウトドアブランド発のライフスタイル向け商品としては、2019年に直営店で先行発売した「ベロシティニット」コレクションが高価格帯ながら安定した売上げを記録し続けている。2021年は、通勤スタイルのカジュアル化や働く環境の変化に対応したアーバンスタイルの「シャトルウォータープルーフ」コレクションを発売した。



【コロンビア】コロンビアスポーツウェアジャパン
普段使いできるホーソンレインが好評、秋冬はサップランドとチャケイピアの両シリーズが軸に

㊤左からホーソンレイン スリップ ウォータープルーフ 8250円(税込)、ホーソンレイン リフト ロウ オムニテック 1万4300円(税込)。㊦左からヘイジーレイジー ミッド オムニテック 1万5400円(税込)、ヨンカラモック ウォータープルーフ 9900円(税込)

「コロンビア」のフットウェアは、防水機能を備えたホーソンレインシリーズが3月から順調。今年はスリッポンを加えたほか、タウンからフェスやフィールドまでに対応するホーソンレイン リフト オムニテックまでバリエーションが拡大、知名度も上がってきている。


キャンプ需要等に対しては、アウトドアブランドらしいデザインのモック系やスライド系シューズを充実させているほか、汎用性とコストパフォーマンス性の高いハイキングシューズのセイバー4 ミッド(ロウ)アウトドライも、幅広いフィールドに対応できるモデルとして堅調に推移している。


昨シーズン、北海道での存在感を高めたサップランドシリーズは、2021年秋冬にオムニヒートのグレードアップバージョンを搭載したモデルが登場、秋から履けるモデルも加える。秋冬のキャンプシーンに寄り添ったチャケイピアシリーズの登場も話題となっている。



【キーン】キーン・ジャパン
蛇腹構造で快適に歩ける新トレッキングシューズが登場、在宅ワークに対応したサンダルも好調

㊤左からUNEEK SNK SLIDE 9900円(税込)、ASTORIA WEST SANDAL 1万3200円(税込)。㊦左からRIDGE FLEX MID WP 2万2000円(税込)、PORTLAND 6’WP 2万5300円(税込)/ブランド創業の地をブランド名に冠した最先端のハイスペックワークブーツ

「キーン」は今シーズン、キャンプなどのアウトドア需要に対応した水陸両用サンダル、Newport H2やUNEEKが引き続き好調だった。脱ぎ履きが容易なスライドタイプのサンダルのUNEEK 2 SLIDEやUNEEK SNK SLIDEは、テレワークの増加におけるアラウンドホーム需要としても好調に推移している。


2021年春夏は、アッパーに蛇腹構造を備えた新トレッキングシューズ、RIDGE FLEX(リッジフレックス)WPを発表した。歩行時に蛇腹が伸縮し、足指の付け根と足首への負担を軽減、歩くことをより快適にする新機能を備えており、このモデルで主にロングトレイルなどのホリゾントレイルを楽しむ『TRAVEL TRAIL』を提案している。


また、温暖化が進む日本における快適な足元を提案する『STAY COOL with KEEN SANDAL』施策を実施中。定番サンダルに加え、スライドオープントウのUNEEK SNK SLIDE(ユニークスニークスライド)や、女性の足型に特化したASTORIA WEST(アストリア ウェスト)コレクションなど、新型サンダルを多数展開する。


2021年秋冬に向けては、引き続きトレッキングカテゴリーを強化する。またワークブーツコレクションを本格的に日本に上陸させる。安価で消費の早いワークブーツが多数を占めるマーケットに、確実なパフォーマンスとデザイン性を備えたKEEN Utilityブーツで本格参入する。


【ハイテック】ムーンスター
ローバーウォームシリーズがキャンプ需要を捉えて秋冬にリニューアル

㊤左からHT CMU05 ROVER PULL-ON W WP(ローバー プルオン ウォームWF) 6930円(税込)、HT CMU06 ROVER CHUKKA W WP(ローバー チャッカ ウォームWF) 6490円(税込)/8月発売。㊦左からHT WTU02W NYX MID WP(ニックス ミッド WP) 1万4300円(税込)、HT WTU01W NYX HI WP(ニックス ハイWP) 1万5400円(税込)/寒冷地に最適なウインターブーツ。9月発売

2021年春夏は、街から山までのあらゆるシーンを踏破する“HIKEシリーズ”をリリースし、代表モデルの「EASTEND WP」をメインに好評に推移している「ハイテック」。そして2021年秋冬は、好評の「ROVER WARM」シリーズが秋冬兼用モデルとしてリニューアルする。雪道でも対応可能なソールユニットを搭載しアップデートさせ、キャンプ需要を捉えたカジュアルモデルとして強化される。


ローバー プルオン ウォームWFとローバー チャッカ ウォームWFは、クッション性と軽量性を備えたショートブーツおよびオールラウンドスニーカーのチャッカタイプ。インナーは保湿性が高い仕様で肌寒い季節のアウトドアシーンでも快適に過ごせる。ウインター兼用ソールにアップデートさせたことで、より活躍できる場面が増えた。


ニックス ハイWPとニックス ミッド WPは、凍結した路面に対応したウインターブーツ。アウトソールに氷上防滑ラバー「GLASS CRAW」を採用し、ミクロのガラス繊維が氷に対して威力を発揮する。透湿防水メンブレン「DRI-HI STORM」と保湿性のあるフリースインナーを採用しており、寒冷地に最適なモデルとなっている。


【サロモン】アメアスポーツ ジャパン
疲労軽減効果を発揮するロードランニングシューズなど独自機能搭載モデルに注目

㊤SONIC 4 BALANE 1万4300円(税込)/安定感ある走りを可能にするロードランニングシューズ。㊦左からX ULTRA 4 GORE-TEX 1万8700円(税込)/“足首の捻挫”に着目して開発されたハイキングシューズ。REELAX BREAK 5.0 6600円(税込)/あらゆるスポーツの前後で履けるサンダルタイプ

「サロモン」は、コロナ禍での直営店クローズのマイナス影響はあったが、Eコマースが大幅に伸長し、ロードランニングシューズも堅調に推移した。とくに振動を吸収することで疲労軽減効果を発揮する「opti-vibe」機能が備わったモデルが好評だった。


2021年春夏は、捻挫予防機能を備えたハイキングシューズのX ウルトラ 4、アッパーのフィット感を向上させたopti-vibe搭載のロードランニングシューズSONIC 4、リカバリー&リラックスサンダルコレクションのREELAXに注力している。


秋冬に向けては、「サロモン」ロードランニングのみに特別搭載されるストレッチGORE-TEXブーティ採用のSONIC 4 GORE-TEX、“ヒザ守る”をコンセプトに関節の動きを妨げず、ひざのトラブルを予防し、効果的に身体を造れる特許技術を搭載したロードランニングシューズPREDICT SOC、この機能をハイキングシューズに落とし込んだPREDICT HIKEが注目される。


【キャラバンシューズ/グランドキング】キャラバン
キャラバンシューズに傷害保険加入権付限定モデル「C1_SP」が登場

㊤2点キャラバンシューズ「C1_SP」。カラーはボルドー(22.5~28.5㎝)とミッドナイト(22.5~29.0、30.0㎝)で1万7050円(税込)。㊦2点グランドキング「GK26」。カラーはチタニウムとキャメルの2色で、サイズは23.0~28.5㎝。2万1450円(税込)

キャラバンは、1954年の創業から2019年で65周年を迎えたことから、「キャラバンシューズ」の長い歴史を受け継ぐ代表モデル「C1_02S」をベースにした記念モデルを開発、傷害保険に無償で加入できる特典の付加もあり好評だった。それを機に2020年はリミテッドカラー、2021年は素材を変えた「C1_SP」と3年連続で限定モデルを販売している。


今年3月発売の「C1_SP」は、「C1_02S」のデザインはそのままに、アッパーをスムース調合成皮革と目の粗いメッシュ素材に変更。ソールはグレー、ミッドソールはアッパーに合わせたカラーと、軽快感を表現しつつシックなディテールに仕上げた。もちろんゴアテックスファブリクス搭載。


また、キャラバンシューズのDNAを受け継ぎ、ハイスペックな登山靴を提案する「グランドキング」から登場した「GK26」が注目されている。ゴアテックスファブリクス搭載のアプローチシューズだが、3Eアドバンスラストの採用で前足部のフィット感を高めるなど歩行性と履き心地を重視。


ミッドソールも厚めに設計しているため、里山歩きからキャンプ、フェスといったアウトドア全般から日常でも履ける汎用性の高さで評価され、ECでの需要も引き出している。アッパーは1.6㎜厚のスエードレザーを採用し、ヴィブラムのメガグリップソールの搭載で水に濡れた岩や泥道、湿った木根などでのグリップ性に優れる。


【コンバース】コンバースジャパン
クラシックデザインと頑強なアウトドアスペックを融合した「CONVERSE CAMPING SUPPLY」を展開

㊧QAK CP 1万2100円(税込)/ゴアレースとコードロックの採用で着脱性にも優れる。㊨SPN 2 CP 1万1000円(税込)/フィット感を調整できるドローコード付きのスリップオンモデル。※CORDURA®は、耐久性に優れたファブリックに対するインビスタ(INVISTA)社の登録商標です。「テフロン™」および「Teflon™」はケマーズ社の商標です。ライセンスによりコンバースジャパン株式会社が使用しています

「コンバース」は、ストリートに溶け込むクラシックなデザインに頑強なアウトドアスペックを搭載した、他のアウトドアシューズとは一線を画す独自のフットウェアラインとして、「CONVERSE CAMPING SUPPLY(コンバース キャンピングサプライ)」を展開している。


1992年に登場したアウトドアシューズ「QUAKE」をベースにアップデートしたのがQAK CP。アッパー素材には、環境に配慮しながらも耐久性、撥水性、防汚性に優れるテフロン加工を施したリサイクルポリエステル由来のコーデュラエコキャンバスを採用している。ブラックとホワイトの2色展開。


2000年に登場したアクションスポーツシューズ「SPONGE」をベースにアップデートしたのがSPN 2 CP。コットンをベースにCORDURA®ナイロンを混紡したCORDURA® NYCOを採用し、スエードをコンビ使いしたタフな印象の1足。ミリタリーテイストで仕上げたサンドとブラックの2色展開。


【アウトドアプロダクツ】アキレス
“アーバンアウトドア”をテーマに手軽なアクティビティに対応するライフスタイルシューズ提案

㊤左からODP2040のブルー 4290円(税込)、ODP2070のブラックマルチ 4950円(税込)/2021年春夏モデル。㊦左からODP2040のオーク 4290円(税込)/2021年秋冬新色、ODP2080のベージュ 4290円(税込)/2021年秋冬新製品

「アウトドアプロダクツ」は、コロナ禍による外出自粛などで需要は減速しているが、取り組みを強化したジュニアカテゴリーは伸長している。また例年、強みとしているウインター関連商品群は、防水機能などの機能面の訴求で、例年実績をキープしている。


今年は、“アーバンアウトドア”をテーマに、手軽にアウトドア活動を行うユーザーに向けて、ライフスタイルシューズを提案している。とくに強化しているキッズ・ジュニアカテゴリーにおいては、クイックシューレース構造採用のアウトドアスニーカータイプODP2040を軸に、アウトドアサンダルODP2070を新製品として展開している。


2021年秋冬は、手軽にレジャーを楽しむユーザーに向けてアウトドアテイストを取り入れたライフスタイルシューズをラインアップしている。ジュニアの新製品は、長時間履いても疲れにくい軽量EVAソールを採用したODP2040に新色を加えるほか、紐+ベルトのODP2080を新提案している。自然に馴染むアースカラーの採用が特徴。


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