記者発表に登場した㊨マルコ・エラカー米国デッカーズブランズのシニアバイスプレジデント、㊧デッカーズジャパン矢倉淳一HOKAディレクター、㊥デッカーズジャパン黒田里和リテールディレクター

デッカーズジャパンは、「HOKA（ホカ）」の国内最大の直営ストア「HOKA Harajuku（ホカ 原宿）」を2月22日（木）、神宮前交差点角にオープンした。HOKAブルーが目を引く店舗は、フットウェアやアパレル、アクセサリー等の物販を行うストアスペースの1階（26坪＝86㎡）と、「HOKA RUN CLUB」のコミュニティスペースとする2階（22坪＝74㎡）の2フロア構成となっている。

1階のストアでは、HOKAの各種シューズやリカバリーサンダル、アパレル、ハットやソックスなどのアクセサリーを揃え、3Dテクノロジーにより足のサイズや形を計測し、お勧めのシューズを提案するサービスも実施する。

2階は、畳敷きのスペースや富士山を描いた壁などを配して、“まるで銭湯のような”空間となっており、ロッカーと更衣室を備え、HOKAの最新シューズを試したり、HOKAアンバサダーやアスリートに会える特別なイベントを行う場となる。

オープン前日に開催された記者発表には、米国デッカーズブランズのシニアバイスプレジデントでEMEA/ジャパン/DAPジェネラルマネージャーのマルコ・エラカー氏が駆け付け、次のように語った。

「HOKAにとって、この数年間は非常に実りの多いエキサイティングな時間だった。2024年3月期第3四半期（2023年4～12月）の売上高は前年比21.9％増の4億2930万㌦に達し、過去最高の売上と利益を記録した。HOKAのシューズは、ランナーはより速く、ハイカーはより快適に、トレイルランナーはより自信をもてる最高の履き心地を提供することが強み。HOKA 原宿は、革新性に満ちた新作シューズ、人気モデルのアップデート、そして原宿のトレンドセッターを満足させるデイリーユースのシューズで埋め尽くされており、今年もエキサイティングな1年になるだろう」と述べた。

デッカーズジャパンの黒田里和リテールディレクターは「1階はイノベーションやテクノロジーを感じられるストアデザイン、2階はリラックスしてイベントを楽しめるスペースとなっている。HOKAの大きな成長は日本も同様で、これまでの卸販売とオンラインに加え、直営店ビジネスを強化したいと思っている。2022年3月に三井アウトレットパーク横浜ベイサイドに初めて直営店を出店し、その後ポップアップストを丸の内や渋谷、大阪・御堂筋、六本木などで展開した。その結果、どのようなエリアがHOKAを知ってもらうのに最適なのかを考え、人がアクセスしやすい場所である原宿への出店を決めた。現在はこの原宿と横浜マークイズにプロパーの直営店、アウトレットは横浜ベイサイド、軽井沢に設けており、今後は名古屋へのプロパー店の出店を計画している」と語った。

最後に同社の矢倉淳一HOKAディレクターは、「日本での施策のひとつとして、毎年1月に開催される大阪国際女子マラソンを2年前からスポンサードしている。500人のエリートしか走れないレースだが、参加者になかなか日の目が当たらない。そこで一般ランナーではなく、‟スーパー一般ランナー“と呼称を変えて、参加者1人ひとりの顔と名前を市内に掲示して、トップ選手として走る喜びを感じてもらっている。グローバルではパフォーマンスで成長軌道に乗ったが、日本は普段履きからブランドが知れ渡ったユニークな市場。今後は、日本でも本来のパフォーマンスに注力していく。そしてウルトラマラソンやフルマラソンで実績のあるブランドと知ったうえで普段履きとしても選んでもらえるようにしたい。HOKA 原宿も、ランナーに来てもらうことを第1に考えていく」と語った。

オープンを記念して、原宿を歩く人をサポートする「FEEL HOKA キャンペーン」を2月26日（月）から3月31日（日）まで実施している。アンケートによると、原宿を歩く人の8割が「足に疲れを感じている」と回答したことから、原宿を行き来する人たちを対象に、デイリーユースとしては初となる試し履き（1日間）を行うもの。

通常は、HOKA RUN CLUBのイベントでしか開放しない2階コミュニティスペースで、HOKAの人気シューズ、Clifton 9（クリフトン 9）とBONDI 8（ボンダイ 8）を貸し出し、原宿の街を歩いてもらうことでHOKAの柔らかいクッション性を体感してもらう（基本オンラインでの予約制）。

■「HOKA Harajuku（ホカ 原宿）」＝東京都渋谷区神宮前1-11-11 グリーンファンタジアビル1階・2階▽営業時間＝11：00～20：00▽定休日＝不定休