スイスのArklyz AGは5月22日、ドイツのAra AGから、100年以上の歴史をもつ著名なドイツのプレミアムシューズブランドを展開するLLOYD Shoes（ロイドシューズ）GmbHの買収が完了したと発表した。これによりArklyz社は、LLOYDの卸売業務、オムニチャネル戦略、国際事業をさらに強化し成長させるための戦略的サポートとリソースを提供する。

この買収はArklyz社にとって、そのポートフォリオを多様化し、グローバルなスポーツおよびライフスタイル市場における存在感を強化する戦略において、重要な節目となる、としている。Arklyz AGのオーナー兼CEOであるParam Singh氏は「LLOYDをArklyzグループに統合することで、私たちは素晴らしい伝統をもつブランドを手に入れることになる。LLOYDとArklyzのシナジーを活用することで、私たちの提供する製品を強化し、さらなる成長を促進する」と述べている。

さらに「LLOYDの才能あるチームと協力できることを楽しみにしており、LLOYDが誇る高い品質と職人技の基準を守りつつ、新たなエネルギーをブランドにもたらすことを期待している。私たちの目標は、LLOYDを世界に通用するライフスタイルブランドに変えること」と続けた。なお、LLOYD Shoesは引き続きドイツのズーリングに本社を構える。

LLOYD Shoes GmbHのマネージングディレクターであるAndreas Schaller氏は、「このパートナーシップは、LLOYDがグローバルな存在感を拡大するための絶好の機会であり、Arklyzのサポートにより、LLOYDは成長イニシアチブを加速し、業務効率を向上させ、忠実な顧客に対して引き続き優れた製品を提供していく」とコメントしている。

Arklyzは、Arklyzグループのオーナー兼CEOであるParam Singh氏によって2018年に設立された。スイスのスタンスに本拠を置くArklyz Group AGは、スポーツおよびライフスタイル分野で急成長中の有力企業で、ブランド管理、流通、小売、eコマース、製造に特化した垂直統合型の事業活動を展開している。Arklyzは、The Athlete’s Foot、Asphaltgold、Intersocks、Arkrodを所有し、Salomon、HEAD、Nordica、Mammut、Crocs、Adidas、Hey Dudeなどのブランドの複数のグローバルライセンスや卸売流通も手がけている。

一方、LLOYDは1888年以来、ドイツ語圏およびスカンジナビア諸国において、最高品質を誇るプレミアムシューズ市場のリーダーメーカーとして君臨している。オムニチャネル戦略に基づき、同社は世界48カ国で約2800の販売拠点でコレクションを展開している。ドイツの主要都市を始め、コペンハーゲン、リマ、ウィーン、北京などの主要都市で35のコンセプトストアを運営しており、国際的なオンラインプラットフォームであるLLOYD.COMも展開している。靴のコレクションに合わせた高品質なレザーグッズ（ジャケット、バッグ、ベルトなど）も提供している。同社は、ドイツ国内の約500人を含む1500人以上の従業員を擁している。