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2025年04月18日

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「デサント」のユーティリティアウトドアシューズ「MODULARIZE(モジュラライズ)」がラインアップを拡大――フュージョンニットを使った「MODULARIZE FK(モジュラライズ FK)」が登場



デサントジャパンが強化している「DESCENTE(デサント)」ブランドのMoveWear(ムーブウェア)カテゴリーのフットウェアが2025年春夏、さらに充実する。


昨春、同社はMoveWearのユーティリティアウトドアスポーツウェアである「DESCENTE ALLTERRAIN 81(デサント オルテライン エイティワン)の足元にフィットするシューズとして、ユーティリティアウトドアシューズ「MODULARIZE(モジュラライズ)」をデビューさせた。この第1弾は、日本を始め韓国、中国で販売し、直営店やECを中心に購入が進んだ。


モデル名の“MODULARIZE”とは、建築物や家具のように規格化された部品(Module=モジュール)で商品を組み上げていくさまを表現している。


3月からDESCENTE ALLTERRAINのコレクションのひとつであるFUSIONKNIT(フュージョンニット)をアッパーに採用したモデルがデビュー

MODULARIZE FK(モジュラライズ フュージョンニット) 3万6300円(税込)/カラーはブラック×グレー(BKGY)。アッパーにアパレルで使われる独自の機能性ニット、フュージョンニットを採用した透湿防水シューズ

そして2025年。アッパーのマテリアルをアップデートした「MODULARIZE NY(モジュラライズ NY)」(税込2万6400円)を発売したのに続き、3月からはアッパーにFUSIONKNIT(フュージョンニット)を使った新製品「MODULARIZE FK(モジュラライズ FK)」を発売、MODULARIZEのラインアップが強化された。


MODULARIZE FKは、アパレルのDESCENTE ALLTERRAINのコレクションのひとつであるニット製品に使われるFUSIONKNITを、そのままシューズのアッパーに採用したデサントならではのアイテム。FUSIONKNITは薄くて伸びることから、シューズのアッパーには使いにくい素材ではあるが、アパレル開発で培ったノウハウを応用し、一番外側にフュージョンニットを、内側に防水メンブレンを使ったブーティ構造に仕立てることで、この問題をクリアした。



また、同社のパターン設計技術により足を包み込む形状にしているうえ、スーパーソニック加工(超音波溶着加工)を採用することで、縫い目による足あたりの悪さを解消、柔らかく仕上げている。


デザインはセンターファスナーの「デサント」らしいアーバンなイメージ――ミッドソールとアウトソールは機能性に優れるヴィブラム社製で快適に

㊧アッパーには、DESCENTE ALLTERRAIN(デサント オルテライン)のアパレルで使われているニット素材(フュージョンニット)をそのまま採用。㊨ドローコード式のオリジナルシューレースはジッパーで収納することで「デサント」らしいアーバンな雰囲気に

ソールユニットは、デサントジャパンが伊ヴィブラム社と直接やり取りしたなかで生まれたMODULARIZEオリジナルを踏襲。このソールの特徴は、‟VIBRAM SOLE SYSTEM“により、アウトソールだけでなくミッドソールもヴィブラム社製となっていること。


アウトソールは、濡れた路面にも対応するVIBRAM MEGAGRIP(ヴィブラムメガグリップ)を、牽引力に優れるトラクションラグ仕様で搭載。さらに、ベースの厚さを半分にしたVIBRAM LITEBASE(ヴィブラム ライトベース)テクノロジーにより軽量化されている。さらにミッドソールは、外側が硬く、内側は柔らかい特殊配合により、ソリッドなデザインで目を引くとともに機能性も高めている。


そして、脱ぎ履きしやすくフィット感の調節が容易なドローコード式のオリジナルシューレースシステムを採用。「余ったシューレースをどうするか」という悩みの解決策として、今回はアッパー上部に設計されたファスナーでシューレースを収納する(隠す)ことができ、デサントらしいアーバン要素を高めたスタイリッシュなデザインになった。


MODULARIZE FKは、サイズ25.0~28.0㎝(0.5㎝ピッチ)で、価格は3万6300円(税込)。カラーは、第1弾はオールブラックの1色だが、次シーズンの2025年秋冬にはベージュを追加する予定。また、同社ではウィメンズ強化の一環として、2025年秋冬からMODULARIZEシリーズのサイズレンジを23.0㎝からの展開にしていく。

MODULARIZE V1(モジュラライズ V1) 2万4200円(税込)/カラーは㊧ブラック×グレー(BKGY)、㊨グリーン×グレー(GRGY)。アッパーにニットを採用したモジュラライズ第1弾の透湿防水シューズ




MODULARIZE NY(モジュラライズ NY) 2万6400円(税込)/カラーは㊧ブラック×グレー(BKGY)、㊨グレー×ブラック(GYBK)。アッパーの素材を変更した透湿防水シューズ




㊧アッパーにニットを採用したMODULARIZE V1、㊥素材変更したMODULARIZE NY。㊨MODULARIZEはすべて透湿防水仕様になっている

MoveWearのシューズはMODULARIZEを含めて4つのシリーズで展開――この秋冬はD.Traceがデザイン&ファンクションでヒット


「デサント」のMoveWear(ムーブウェア)のフットウェアは、ファンクショナルフットウェアを目指すフェーズ1として、2023年から防水設計のスニーカーシリーズ「Wayser(ウェイサー)」、透湿防水機能を取り入れた「VERTHER(ヴェルサー)」を投入、そして積寒地(積雪寒冷地)に向けたウィンターブーツの「D.Trace(ディー・トレース)」を加えた。2024年からのフェーズ2では、「MODULARIZE(モジュラライズ)」をデビューさせ、以上4つのシリーズで展開している。


2024年秋冬シーズンは、プロモーションをかけたD.Traceシリーズが好調に推移した。とくにヴィブラムのアークティックグリップソール搭載モデルは、ECでの反応が高かったうえ、直営店やABC-MARTなどの靴専門店、ゼビオに代表されるスポーツ用品チェーンでも消化が進んだ。「デサント」の北海道唯一の直営店であるDESCENTEサッポロファクトリーでは、「他の直営店の在庫を送って対応するほど人気となった」という。また、その他セレクトショップの別注がECで評判となり、2025年秋冬シーズンのウィンターブーツ別注のオファーも増えており、デサントが提案するシンプルでシックなブーツがマーケットに受け入れられている。



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