shoespost

 

 

Shoespost-online

2025年04月18日

Shoespost-online

2025年04月18日

【ハンズフリーシューズ特集】 丸紅コンシューマーブランズ『Kizik(キジック)』 ハンズフリーシューズ専門ブランドが日本初上陸――2月25日からECにて販売スタート



‟機能性の高さ”と‟スタイリッシュなデザイン”を融合――TPU製の踵部を踏むことでスムーズに履けるシューズ


丸紅コンシューマーブランズは、米国のハンズフリーシューズ専門ブランド「Kizik(キジック)」の展開を2月25日(火)、自社ECサイト(https://kizik-japan.com/)の開設でスタートした。


「キジック」は、米国ユタ州に本拠を置くHandsFree Labs,Incのブランドで、丸紅コンシューマーブランズは同社の子会社であるKizik Design,LLCと日本国内における販売代理店契約を結んで販売する。

現在、米国で展開しているKizikの青色系のモデルを集めたもの。すべてハンズフリーシューズで、革・ニット・キャンバスなど、さまざまなスタイルで展開している

「キジック」は元々、革新的なゴルフバッグを展開する「OGIO(オジオ)」の創設者が、「世の中が進化するなかで、シューズの紐は相変わらず原始的なまま。もっと時間を有効的に使うための方法はないだろうか」と考え、2007年から研究していたなかで生まれた。


開発にあたって求めたのは、‟機能性の高さ“と‟スタイリッシュなデザイン”を融合させること。市場にあるハンズフリーシューズの多くは、踵部が靴ベラのように硬くとがっていて、足を滑り込ませるようにして履くのに対し、「キジック」のステップインシューズテクノロジーは、踵部に仕込んだTPU素材のパーツを踏むことで、履き口の面積が広がり、足を靴の中にスムーズに入れることができる。





この「キジック」のハンズフリーテクノロジーは、シューズのデザインを妨げることがないため、フィット感や踵のホールド感といった靴本来の快適性を維持できることがポイントで、歩行の際も脱げそうになることがない。また、アメリカ本国で断然の人気No.1となっている「Athens(アテネ)」のように、TPU素材によるデバイス(ステップインシューズテクノロジー)を踵部外側に‟見える化“して搭載しているモデルもあり、それが「キジック」のアイコンとなり、信頼性やブランドの認知度向上にもつながっている。

メッシュアッパーのクッション性に優れた「London(ロンドン)」。日本未発売カラー。2万6400円(税込)

ハンズフリーシューズの先進的なブランドとしてCES(コンシューマー エレクトロニクス ショー)でBest Tech賞を受賞、ナイキ社とライセンス契約も結ぶ


「キジック」は、‟2030年までに全世界の10億人にハンズフリーシューズを届ける“ことを目標に、2017年から販売を開始した。そして、F.A.S.T.(Foot Activated Shoe Technology)としてブランド化された、特許取得済のステップインシューズテクノロジーを始めとした200を超えるハンズフリー関連の特許技術を保有、または申請している。

フィット感にも優れているのでアクティブな動きにも対応できる。メンズの「Athens 2(アテネ 2)」。カラーはLapis Blue。2万4200円(税込)。

また、キジックのテクノロジーは、革靴やブーツからアウトドアシューズ、作業靴、そして子ども靴まで、世代を問わずにどんな種類の靴にも搭載できることから、さまざまな市場に広がる可能性をもっている。すでに、毎年、米国ラスベガスで行われる世界最大のテクノロジー展「The Best Tech at CES 2023」で、Best Accessibility Techを受賞、2024年にも同展にて世界初のハンズフリーのスノーブーツとしてInnovation Awardsを受賞するなど、その高い技術が認められている。また、発売から2年後の2019年にはナイキ社が出資し、ライセンス契約も結んでいることは、この市場で先進的なブランドとして評価されている証でもある。


ターゲットは効率や利便性を求める20~40代の‟ライフマキシマイザー”――「Athens 2(アテネ2)」「Prague 2(プラハ2)」をメインにポップアップで感動体験も提供へ

アメリカで人気No.1だったモデルの進化版「Athens 2」のウィメンズ。カラーはBlack。2万4200円(税込)

「キジック」がターゲットとするのは、‟ライフマキシマイザー“と呼ばれる、忙しい時代をアクティブに過ごす20~40代。本国アメリカでは、30~40代がボリュームゾーンとなっており、その6割を女性が占めているという。


また、ブランド誕生以来、90%以上をECでの販売が占めていたが、2023年に本拠を置くユタ州ソルトレイクシティのショッピングモールにブランドショップを出店したところ、試履きした人のなんと約80%が購入に至ったという。「キジック」を履くことによる感動体験が、販売拡大に大きな影響を与えていることは明らかで、今では米国内のショップは7店舗に拡大、全米1000店舗以上に卸販売を行っている。

アメリカで人気になったモデルの進化版「Prague 2(プラハ 2)」のウィメンズ。カラーはWild Rose。1万9800円(税込)

日本での展開については、効率や利便性を優先しつつ、なおかつスタイリッシュさを求めるユーザーに対し、まずECでしっかりと訴求していく。そしてアメリカ市場と同様に、感動体験をしてもらうためのポップアップショップの展開を、早期に行っていく方針。丸紅コンシューマーブランズでは、2025年は日本市場に初上陸する「キジック」が、ターゲット層にどのように購入されるのか、をつかむことに専念し、その後の卸販売への道筋を立てる期間に位置付ける。


それと同時に、ターゲット層が多い首都圏を中心とした都市部で、‟20~40代のためのタイムパフォーマンスを意識したシューズ“としてメッセージを発信していく。もちろん、靴の脱着が困難なライフステージや、ハンデキャップをもつ人、小さな子どもをもつ親など、「キジック」を必要とするすべての人たちに履いてもらいたい、としている。

Tトウデザインに厚めのアウトソールを配したウィメンズモデル「Brooklyn(ブルックリン)」。カラーはSoft Chambray。1万8700円(税込)


コートタイプの子ども靴「Kids Brewster(キッズ ブリュースター」。カラーはBellwether Blue。1万1000円(税込)

商品は、メッシュアッパーでTPU製のデバイスが外から見える、米国でダントツ人気の「Athens(アテネ)」の進化版「Athens 2(アテネ2)」(税込2万4200円)と、キャンバスアッパーでデバイスは内蔵している「Prague(プラハ)」の進化版「Prague 2(プラハ2)」(税込1万9800円)の2デザインをメインに打ち出し、カラーバリエーション豊富に展開していく。

季節を問わずにさまざまな種類のハンズフリーシューズを展開する。㊧主力モデルのひとつ「Prague 2(プラハ 2)」のメンズ。カラーはWhitecap Gray。1万9800円(税込)。㊨ウィメンズのウィンターブーツ「Juno(ジュノ)」。カラーはBlack(日本では秋冬シーズンに展開予定)


関連記事


注目記事


商品特集

商品特集


連載

  • いちがいもんの独り言
  • フィッティングの技法
  • トレンドを俯瞰する
  • シューズビジネスを考える

有料会員限定記事


カテゴリー別記事

企業

業界

商品

マーケット

サステナビリティ

インタビュー

決算

人事

PAGE TOP