デサント、「水沢ダウン」水沢工場の建て替えが毎日ファッション大賞「話題賞」を受賞

デサントは2026年8月31日、同社の子会社・デサントアパレルが運営する「水沢ダウン」の生産拠点、水沢工場(岩手県奥州市)の建て替えが、2026年(第44回)毎日ファッション大賞の「話題賞」を受賞したと発表した。
水沢工場は、デサントが約30億円を投じて建て替えを実施し、2025年に新工場が稼働。高度で丁寧なモノづくりを支える機能性の向上と、従業員の働きやすさを両立させることを目的とした。
毎日ファッション大賞は、毎日新聞社が主催し、経済産業省が後援する表彰事業。1982年に創設され、ファッションに携わる人々の優れた業績をたたえるとともに、新たな才能を発掘し、ファッション界の振興と文化の育成を目的としている。「話題賞」は、年間を通じてファッション文化に貢献し、社会的インパクトを与えたと認められる個人、企業、団体などに贈られる。
今回の受賞理由では、水沢工場が水沢ダウンの生産数量を拡大に頼らず、一着あたりの価値向上に特化したモノづくりに取り組んでいる点が評価された。新工場では、より高度で丁寧なモノづくりを支える環境整備だけでなく、環境への配慮や地域との共生、従業員満足度の向上にも取り組んでいる。
海外生産が主流となるなか、品質や技術、人材を次世代につなぎ、日本国内で高品質なモノづくりを続ける新たなモデルとして関心を集めたことも評価につながった。
水沢ダウンは、2008年に誕生したデサントの代表的な高機能ダウンジャケット。冬季国際大会に向かう日本選手団のため、厳寒・多雨雪の開催地にも対応できる防寒ウェアとして開発された。
特徴の一つが、ダウン表面の縫い目を極力減らす構造。水の浸入を抑え、防水性と保温性に優れている。
すっきりした見た目とは裏腹に、その製造工程は一般的なダウンジャケットの約2倍にあたる280工程に及び、そのほとんどが手作業だという。曲線パーツの縫製や扱いが難しい素材の加工、やり直しが難しいシームテープの圧着など、高度な技術と正確な作業が求められる。
こうした機能性が高く複雑な構造を持つ商品の生産を長年担ってきたのが水沢工場だ。熟練した技術と設備を背景に、水沢ダウンのモノづくりを支えてきた。
デサントは今回の受賞を契機に、高付加価値商品の開発をさらに深化させ、品質の向上とともに、地域社会や環境に貢献するモノづくりを継続するとしている。
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