2022年7月6日 サステナビリティ 「スピングルムーヴ」が「master-piece」とコラボして靴・鞄の生産時に発生する残布や残革を使ったサステナブルなスニーカー スピングルカンパニーが展開する「SPINGLE MOVE(スピングルムーヴ)」は、同社と同様に国内に生産拠点を持つMSPC(大阪市中央区)が展開するバッグブランド「master-piece」とコラボレーションし、両社が靴や鞄の生産時に発生した残布や残革をアップサイクルしたサステナブルなスニーカー3品番を発売した。なお、同時に、このシューズのアッパーと同じ素材などを使用したサコッシュとバックパックの2品番も一部店舗で発売する。 MSPCは、バッグ製造時に発生する残布や残革を再利用し、新たな製品の開発・販売をする「master-piece reyouth」を展開している。以前から残布や残革を同社ファクトリー「BASE」などで再利用してきたが、世界的なSDGsの取り組み、master-pieceとして持続可能な製品の開発を実現するために、販路を限定して販売するラインとして誕生した。スピングルカンパニーは、同じ国内の製造メーカーとして、このアップサイクルへの取り組みに深く共感し、今回のコラボレーション企画が実現した。なお、master-piece reyouthが他社とコラボレーションするのは今回が初めてとなる。 今回発売するサステナブルなスニーカーは、master-pieceのバッグを製造した時の残布をアッパーの素材に採用し、さらにスピングルムーヴの残革(ヌメ革など)を部材として使用。SPM-MSPC01、SPM-MSPC02のアッパーには、master-pieceオリジナルの高密度シャンブレーツイルの残布を、SPM-MSPC03のアッパーには、master-pieceオリジナルの3レイヤー構造素材の残布をそれぞれ採用した。 タンの部分には、バックパックのショルダーストラップ部分などに見られるヌメ革パーツ(スピングルムーヴの残革)を採用。インソールの表面には、コラボレーションの証として「SPINGLE MOVE」と「master-piece reyouth」のロゴが入ったヌメ革を使用した。ライニングには、回収したペットボトルや繊維くずなどを原料にしてリサイクルされたポリエステル繊維ECOPETを取り入れている。 アウトソールには、鉄の1/5の軽さでありながら鉄の約5倍以上の強度とされる植物由来のナノサイズ極細繊維・セルロースナノファイバーをアウトソールのゴムに練り込むことで、従来のスピングルムーヴのアウトソールと比べて摩耗性を約40%低減したRUBEAR CNFソールを採用した。 価格はSPM-MSPC01、SPM-MSPC02が2万3100円(税込)。SPM-MSPC03は2万4200円(税込)。すべてサイズはXS~XL(ユニセックス)の7サイズ展開。 一部店舗で販売するサコッシュのSPB-MSPC01(税込1万3200円)とバックパックのSPB-MSPC02(税込2万9700円)は、シューズ3品番と同じ素材をメインに、スピングルムーヴが使用したカンガルーレザーやヌメ革の残革を部分的に採用した。なお、バッグの製造はMSPCが担当し、販売はスピングルカンパニーが担当する。