オン・ジャパンが展開する「On（オン）」アスリートのSutume Asefa Kebede（ストゥメ・アセファ・ケベデ）選手が、3月2日(日)に開催された東京マラソン2025で、昨年に続く2連覇を成し遂げた。

昨年の大会では、日本国内の女子最高記録となる2時間15分55秒で優勝し、コース新記録を樹立、今年も再び東京を舞台に女子では初の2連覇を目指し出走。見事2時間16分31秒で優勝した。ケベデ選手は集団から抜け出し、25㎞地点では2分近くの差をつけて独走。最後の数㎞でその差は縮まったが、トップのままゴールテープを切った。

この優勝により、ワールドマラソンメジャーズでは、2024年の東京マラソン優勝、2024年のシカゴマラソン準優勝、そして昨年に続き東京マラソンも2連覇という輝かしい功績を達成している。

ケベデ選手が履いていたのは、自動化されたロボットアームで、わずか3分で片足分を製造する、Onの革新的なアッパー製造技術、LightSpray（ライトスプレー）を搭載したことで話題となった「Cloudboom Strike LS（クラウドブーム ストライク エルエス）」。極薄でシームレス、シューレースのない、このシューズでケベデ選手は2連覇を達成した。

ケベデ選手は、「再び東京で優勝できて夢が叶った。レース中は力がみなぎり、集中力と決意を維持できた。今日は、これまで私を支えてくれたすべての人々のために走った」とコメントしている。

ストゥメ・アセファ・ケベデ選手は、エチオピア出身の長距離ランナー。2019年に北京マラソンで優勝、2022年にソウルマラソンでは銀メダルを獲得、2020年に東京マラソンで3位入賞を達成。2024年東京マラソンで、コース新記録と自己ベストとなる2時間15秒55で優勝し、世界で最も速い女子ランナーのトップ10に入った。2024年のシカゴマラソンでは2位でフィニッシュしている。

フルマラソン以外の活躍も素晴らしく、2023年にインドのコルカタで行われた25㎞レースで世界最高記録を樹立。2024年のヒューストンハーフマラソンで自己ベストを更新し、1時間04秒37でフィニッシュしている。これは女子史上9番目に速いタイムであり、北米で記録された最速のハーフマラソン記録。