「オニツカタイガー」からハイファションとスポーツを融合させた新カテゴリー「ULTI RS(アルティ アールエス)」シリーズが登場――第1弾はトレランベースの「TIGTRAIL RS(ティグトレイル アールエス)」

「オニツカタイガー」の新カテゴリーを発表した庄田良二カンパニー長㊨と国分大輔デザイン開発マネジャー㊧
アシックスは、「Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)」のハイファッションとスポーツを融合させた新カテゴリー「ULTI RS(アルティ アールエス)」シリーズを、3月28日から世界12カ国の店舗とオンラインで発売している。
3月25日(火)に開催された新シリーズ発表会で、オニツカタイガーの庄田良二カンパニー長は、「昨年75周年を迎えたオニツカタイガーが、100周年に向けてブランドの原点であるスポーツを進化させることで新たなライフスタイルに寄り添うスポーツシューズを開発した。近年、顧客のライフスタイルは大きく変化しており、旅行やアウトドアを楽しみつつ、街履きもスマートにこなすといったシーンレスな商品が求められている。また、デジタル化が進むなか、むしろ人と人とのコミュニケーションがより求められており、顧客にとってレジャーな体験をすることがラグジュアリーであり、重要な価値観になっている。こうした状況を踏まえ、オニツカタイガーならではの視点でレジャースポーツという新たな戦略を生み出した。単なるライフスタイルシューズではなく、例えば軽量でありながらしっかりとしたグリップ力を持ち、動きの激しいスポーツシーンでも妥協なく履けるといった高いパフォーマンス性を実現した」と述べた。
2024年のオニツカタイガーのビジネスは、グローバルの売上高が954億円で前年比58.3%増、そのうち日本地域は407億円で131.2%増という過去最高の売上げと利益を記録した。直営店戦略の強化により、DTC(直営店+EC)の売上比率は、フランチャイズ店を含むと98%に達し、ブランドと顧客の距離はさらに近づいている。現在、14カ国185店を展開し、世界各地でブランドプレゼンスを拡大している。ブランドストアがない地域でも越境ECを通じて販売エリアを拡大。さらに会員プログラムや独自開発した世界共通のアプリを活用し、オンラインとオフラインをつなぐシームレスなブランド体験を提供している。
旗艦店は、2024年に上海、シドニーに新店をオープン。2025年は3月にバルセロナのグラシア通りにスペイン初の旗艦店をオープン、7月にはパリのシャンゼリゼ通りに出店する。また、2021年からミラノファッションウィークに参加し、2025年2月には2025年秋冬コレクションを発表している。こうした取り組みを通じて、ハイファッションの視点からスポーツを再解釈し、新たなムーブメントを生み出している。
次にオニツカタイガーの国分大輔デザイン開発マネジャーが、商品の詳細について説明した。機能面では、瞬時に個性を感じられる体感として、発泡のフォーム材より重いゲルを「アイコニックな雰囲気に欠かせない」として採用し、ビジブル化してあえて複雑な構造で搭載した。また、タイガーストライプをベースに一筆書きが上下に重なる新たなロゴを配している。

TIGTRAIL RS。㊧4色を発売。㊨3色は2025年秋以降に発売予定