
チヨダは、経済産業省が主催する「オレンジイノベーション・プロジェクト」に実践企業として参画し、「オレンジイノベーション・アワード2025」の特別賞を受賞した。
同プロジェクトは、認知症になってからも自分らしく暮らし続けられる共生社会の実現を目指し、認知症の人が主体的に企業や社会等と関わり、認知症当事者の真のニーズをとらえた製品・サービスの開発を行う「当事者参画型開発」の普及と、その持続的な仕組みの実現に向けた取り組みを推進するもの。チヨダは2024年から同プロジェクトに参画し、認知症当事者とともに同社のプライベートブランド「bio fitter(バイオフィッター)」のスパットシューズの改良・開発を進めてきた。
手を使わずにスパッと履ける「スパットシューズ」は、同社が2021年から展開している福祉施設向けの靴の訪問販売サービス「HOME de SHOES(ホームでシューズ)」でも施設利用者から高い支持を得ている。今回のプロジェクトでは、スパット機能を搭載したサポートシューズ「BF-601W/M」をベースに、認知症当事者の意見を取り入れながら改良を重ねた。
履き口が分かりやすいカラーリングの採用や、靴の取り違えを防ぐための名前カード用ポケットの設置など、当事者の声を反映した仕様としたほか、従来の介護用シューズに多い落ち着いた色味だけでなく、気分が上がるファッション性の高いカラーも取り入れた。改良モデル「BF-605W/M」は2026年6月に発売する予定だ。
スパットシューズは「手を使わずに立ったままスパッと履ける」をコンセプトとしたハンズフリーシューズで、特許を取得した、靴ベラ状のかかと構造を採用。利便性が支持され、シリーズ累計販売は378万足(2022年3月~2025年8月販売実績)に達している。現在はメンズ・レディス・ジュニア向けのスニーカーやカジュアル、ビジネスシューズのほか、セーフティーシューズや厨房シューズ、高齢者向けサポートシューズなど幅広いラインアップを展開している。