アシックス、スパイクピンのない陸上短距離シューズの技術が国際複合材料展で評価

アシックスのスパイクピンのない陸上スプリントシューズ「METASPRINT(メタスプリント)」に採用しているCFRTP(炭素繊維強化熱可塑性樹脂)を用いた複雑な立体形状を実現する成型技術が、世界最大規模の複合材料の展示会「JEC WORLD 2020」のSports & Healthcare部門で、The JEC Composites Innovation Awardsを受賞した。
この成型技術は、カーボン繊維強化複合材料を使った複雑な立体形状を短時間で安定的に製造する手法で、カーボン繊維強化複合材料の新たな可能性を切り拓く革新的な技術。同社は、この技術を産学連携で実現するとともに、強みのデジタル技術を用いたソール設計および製品の性能評価・機能検証と組み合わせることで製品化した。
メタスプリントのソールは、スパイクピンがトラックに刺さる・抜ける時間を短縮し、スプリンターの一歩ごとのエネルギーロスを減らしながら、推進力を高める。アシックススポーツ工学研究所による実験では、同社陸上短距離用スパイクシューズと比較して、平均1秒あたり6.7㎝前に進めることが認められている。これは100m換算で0.048秒優位に走れることに相当する。
なお、「JEC WORLD 2020」は今年3月にパリで開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で1年延期された。The JEC Composites Innovation Awardsは、5月13日にオンラインで各部門の授賞式が行われた。
JEC WORLDは1970年から毎年開催されており、出展企業は自動車、航空宇宙、建築業界を始め、医療、セキュリティ電子、産業機器物流、輸送業界など多岐にわたる。
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