
TANNING PRIDEの革でつくられたシューズや財布などの革製品(第109回東京レザーフェアで)
日本有数のレザー産地である兵庫県姫路市の高木地区のタンナーとメンテナンス企業が2022年、独自の厳しい品質基準をクリアした製品だけが名乗ることができるブランドとして、「TANNING PRIDE(タンニングプライド)」を立ち上げた。
このプロジェクトは、こだわりが詰まったレザーを環境に配慮した方法で生み出すタンナーと、その皮革を使って製品を作る(メーカー)・製品を売る(小売り)、さらにメンテナンスして長く愛用する消費者による共創システムを作り出すことで、新たな価値を創造し、100年先の未来までつなげていこう、という思いから生まれた。
そして、生産者(タンナー)の顔や革の生産方法など、高い透明性を保持した安全安心のプロセスを消費者に提供するために、NFT(Non-Fungible Token)を搭載して、さまざまな情報を提供している。
TANNING PRIDEでは、靴、小物、鞄、家具用に分けて染色堅牢度テストを行い、抵抗性検査は乾燥・湿潤の2つの状態で行うなど、独自の厳しい基準を設けており、それらをクリアした革のみをTANNING PRIDEの革として認定し、各社の得意分野の革を商品として訴求している。
参加しているのは、イサム皮革(オーダーメイドができるタンナーで、30年程前から紳士靴用のガラスレザーを主力にカーフスキンやジビエの革も積極的に展開)、松本皮革製造所(官需用靴および安全用甲革が主力で、原皮から100%自社製造している稀有なタンナー)、新喜皮革(馬皮原皮からコードバンとホースハイドの仕上げまで一貫生産している日本唯一のタンナー。近年はアトランティックサーモンなど通常、廃棄される魚の皮を活用することにも力を入れている)、カドヤ商店(タンニン鞣しの馬革製造の老舗で革製品を製品のまま染める製品染めでは唯一無二の品質)のタンナー4社と、革のケア製品やメンテナンス、リペア事業を行うユニタス・ファーイーストの計5社。2024年10月には、東京・浅草で初の独自展示会も開催している。