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2026年01月28日

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【インタビュー】丸紅コンシューマーブランズ髙原社長に聞く――「靴を中心にその周辺で消費者に喜ばれる製品を扱う会社へ」

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昨年12月に開催したすべてのブランドを集めた合同展示会

既存ブランドの「メレル」がけん引役を果たし、25周年迎える「イフミー」はグローバルブランドへ、「ロックポート」は巻き返しはかる


■直近の既存ブランドのビジネスの進捗状況
今(2025年3月)期の業績は予算通りできている。牽引しているのはアウトドアライフスタイルブランドの「メレル」。価格改定も行っているため、売上げは2ケタ近い伸びになっている。自社のECでの売上げも、過去最高の数字を叩き出している。


ブランドホルダーの米国ウルヴァリンワールドワイド社(以下ウルヴァリン社)と協力して日本、英国、そして米国をキーシティに位置付けて商品開発を行っており、日本で企画したクリエイティブなアイテムが新しい層を獲得し、購入層が広がっている。グローバルプレミアムコレクションの1TRL(ワンティーアールエル)は、SNSでも話題となり、2024年9月に発売した「White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)」とのコラボレーションモデルなどは、直営店やセレクトショップで反応が早かった。メレルは、来期も2ケタ近い成長を期待している。


2025年にブランド誕生25周年を迎える「イフミー」も順調。昨年、阪急電鉄とのコラボスニーカーは大反響で、「パンダくろしお」号をイメージしたスニーカーも、デザインが秀逸で引き合いも強かった。イフミーは、開発からマーケティング、販売が点から線、面へと広がってきたが、髙原社長は「もっとムーブメントを起こしたい」と話す。すでに日本以外では台湾や中東での販売もスタートしている。まずは国内でしっかりと土台を固めたうえで、海外展開の戦略を立てて日本発のグローバルブランドに育成していく計画だ。


「ロックポート」は、2023年のチャプター11の影響で2024年の夏前まで商品供給がままならなかったが、秋後半から供給が戻り始め、ECでの販売も順調になってきた。現行商品は、版権元のオーセンティック・ブランズ・グループ(ABG)とライセンス契約を結ぶマーク・フィッシャー・フットウェアからの買付けに頼っている形だが、同社によるベトナムでのライセンスモデルの比率を高め、早期にロックポートジャパン当時のビジネス規模まで回復させたい方針。髙原社長は「リピーターが多いブランドだけに、良い商品をつくれば確実に結果は見えてくる。ライセンス商品は、以前のモデルの焼き直しを中心に展開しているが、まだ足りない状況」だという。


直営店事業は、「メレル」でプロパー11店舗を展開している。小売店と共存しつつ、スクラップ&ビルドを行いながら大都市でのタッチポイントをつくっていく。「イフミー」は2店舗あり、卸販売と直営の両輪でまわしていく。卸販売と直営店運営は、どちらも大事であり、自信を持って販売できるものをテストマーケティング含めて展開し、卸先の売上げに貢献することを目指す。


OEM、ODM事業は自分でコントロールできない部分ではあるが、薄利多売から価値ある製品をつくり販売することを提案している。履き心地が良く、消費者から選ばれる、求めている価値があるものを展開できれば、流通からも喜ばれると考えている。


「サッカニー」はプレミアムなランニングブランドに育て、「カリウマ」はサステナブルなライフスタイルブランドに、「キジック」は旬のハンズフリーブランドとしてゼロから育成する

グローバルでプレミアムなランニングブランドにしていく「サッカニー」

■新規導入ブランドについて。
アウトドアの「メレル」、子ども靴の「イフミー」、レザーカジュアルの「ロックポート」を展開しているが、まだ取り組んでいないジャンルはある。そのポジションにブランドを導入して、日本の消費者が欲しいと思えるものを追加していく。


ウルヴァリン社との2つ目の取り組みブランドになる「サッカニー」は、本国の“もっとグローバルでプレミアムなランニングブランドにしたい”という意向を受けて展開することになった。エービーシー・マートとの協力関係を続けながら、丸紅コンシューマーブランズはランニングブランドとして、ランナーとのコミュニケーション活動を活性化させていく。まず、引き継いだ2月27日から3月1日に開催される東京マラソンEXPOへの出展を決めている。また、本国にもない日本でも初めての直営店「Saucony HARAJUKU FLAGSHIP(サッカニー原宿フラッグシップ)」を2月27日、明治通り沿いに出店する。


「カリウマ」は、パリ五輪のスケートボード(ストリート)で、男子の入賞者8人のうち、2位だったジャガー・イートン選手を始め半数の4人が履いていたブランド。2024年3月から、丸紅コンシューマーブランズが日本での展開をサーフィンやスケート関連の流通でスタートした。


こうした横乗りカルチャーが背景にあるブランドだが、販売拡大にはライフスタイルを意識して、ファッションの領域に注力していく。そして、ブランドの根底にあるサステナブルなブランドとして存在感を高めていく。丸紅グループとしては、グリーン成長戦略を推進する役割も担っている。


そして「キジック」は、ハンズフリーシューズの特許を200以上保有・申請している革新的な会社が立ち上げたブランド。アメリカで成功し、世界へ広めたいというなかで、丸紅コンシューマーブランズにオファーがあった。同社にとってもゼロから育てていくブランドであり、ハンズフリーの価値あるトレンドに貢献していきたいという意気込みで展開する。


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