アシックスと滋賀大学（滋賀県彦根市、竹村彰通学長）は、データサイエンス分野の共同研究や人材育成などを目的とした連携協定を締結した。

滋賀大学は、2017年に日本初となるデータサイエンス学部を設立し、同分野における全国的な教育研究拠点であるデータサイエンス・AIイノベーション研究推進センターを有している。データサイエンスに関する先端的な教育活動を行うとともに、企業や自治体との連携、多様な大学間連携を通じて、さまざまな分野における新たな価値創造、社会貢献、教育開発を行っている。

アシックスは、将来ありたい姿を表した「VISION2030」を2020年10月に策定し、拡張する事業ドメインに「プロダクト」「ファシリティとコミュニティ」「アナリシスとダイアグノシス」を定め、すべての事業ドメインに共通して「デジタル」を中核テーマのひとつに掲げている。また、2023年11月に発表した「中期経営計画2026」では、真のデジタルドリブンカンパニーになることを掲げ、デジタルの取り組みを一層強化している。

今回の協定は、両者の知見や強みを組み合わせることで、データサイエンスを使ったビッグデータの利活用や社会実装を促進し、社会やビジネスのさまざまな分野における課題解決やイノベーション創出を目指すもの。今後は、スポーツに関するビッグデータの利活用に向けた学術指導や、アシックススポーツ工学研究所が保有するデータの解析を通じたユーザー特性の分析などの共同研究、データサイエンス分野の人材育成などで連携協力を進めていく。