クラレは、1月31日から2月1日にポートランド（米国オレゴン州）のThe Oregon Convention Centerで開催されているアパレルやスポーツブランドなどと素材サプライヤーをつなぐ見本市「The NW Materials Show 2024」に出展し、“Sustainable future with Kuraray”をコンセプトに、同社グループのサステナブルな高機能素材をアパレルおよびスポーツ用品向けに紹介する。

出品しているのは、独自の溶融紡糸技術により、溶剤フリー化を実現した海洋生分解性アセテート繊維で、従来の有機溶剤を使用する製造方法に比べ、製造時のGHG排出量が少なく、環境負荷低減に寄与する「酢酸セルロース繊維」（開発品）を始め、ポリエステルと比較して約1.8倍（自社試験）の速乾性能を有するドライ感に優れた繊維で、撥水加工不要で環境負荷低減に寄与するシンジオタクチックポリスチレン（SPS）繊維の「エプシロン」や、ポリエステルの1.4倍（自社試験）の衝撃吸収性を有する繊維で、スポーツシューズの素材として注目を集めている衝撃吸収性繊維「スパンドール」、CFRP（炭素繊維強化プラスチック）と複合化することで、振動減衰性を付与できる熱可塑性エラストマーで、振動の抑制、触り心地の調節などの効果が期待できる熱可塑性エラストマーコンパウンドの「アーネストン」メッシュタイプや、低吸湿性、寸法安定性などを持つ高強力繊維で、耐久性が求められるリップストップ生地などに提案し、原着によるカラー展開も可能な液晶ポリマー繊維「ベクトラン」、基布部分をメッシュ状にした面ファスナーで、軽量で通気性に優れ、デザイン性の高さが求められるシューズや用品に提案する面ファスナー「マジックテープ」成型メッシュタイプや、再生原料を使用したポリエステル100％の面ファスナーで、バックコート剤不要でマテリアルリサイクルが可能でRCS 認証を取得している面ファスナー「マジックテープ」リサイクルタイプ。