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2024年03月28日

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靴メーカーなのに作った靴が流通していない「コージ製靴」――お客さんとウインウインの関係になるために見出した新たな道を吉田代表取締役が語る

今年6月に開催したファミリーセールの様子

――セール以外では売らない
自宅1階を店としたdiritto(ディリット、千葉県市川市)は年4回、セールの時だけオープンします。15坪でメンズのみを扱い、顧客は約3000人。年間30日しか店を開けないので、周囲からは「いつも休みの店」と思われています。でも、これが私たちの生きる道で、ひとつのスタイルとして商売を確立してきました。休みの日にお客さんが訪ねてこられても、店は開けません。それはセールのプレミア感を出していくため。年4回のファミリーセールを、買い物を楽しんでもらう“お祭り”としたいからです。魅力があれば人は集まります。だから、どのように楽しんでもらおうか、を常に考えています。


――ファミリーセールの案内をDMからLINEに切替中
これまで、松戸本社からだけで8550件のファミリーセールの案内を郵送によるDMで行ってきましたが、現在、クーポン付きのLINEに切り替えている所です。これによって削減された経費1000万円は、お客さんに還元していきます。

取材後記
取材に伺った松戸本社のファミリーセール会場には、グッドイヤー製法やマッケイ製法からパティーヌ仕上げの紳士革靴などが並ぶ。なかでも「大きくておしゃれな靴を提案する」と吉田代表取締役が語る、色込みで90種類を揃えるキングサイズ(28~30㎝)コーナーは圧巻だった。なお、松戸本社(千葉県松戸市紙敷3-36-3)では、8月6日(土)~8日(月)にサマーセール「クールビズフェア」を実施する。


コージ製靴】の沿革
靴メーカーを経て吉田興治氏が29歳で独立し、1989(平成元)年に有限会社コージ製靴を設立、紳士革靴のOEM事業をスタート。2003(平成15)年にグッドイヤー製法、マッケイ製法を主とする新潟工場を設立、松戸工場のセメント製法製造ラインを新潟工場に移管。株式会社コージ製靴に。2009(平成21)年から松戸本社と新潟工場で地域に密着したファミリーセールを開始。2022年6月現在の会員は3万人を超える。2019(令和元)年に大阪営業所設立。2020(令和2)年にコージ製靴 新潟西堀ローサ店をオープン。2021(令和3)年コージ製靴 新潟西堀ローサ店にアパレルショップColorsをオープン。

ファミリーセールで販売した紳士革靴の一例


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