オンワードホールディングスの100％子会社で、バレエ・ダンス用品製造・販売のチャコット(東京都港区、馬場昭典代表取締役社長)は、持続可能な未来へ向けた挑戦の第一歩として、「トゥシューズ回収キャンペーン」を9月14日（土）～30日（月）の期間、代官山本店と心斎橋店の2店舗で実施している。

トゥシューズは、革、布、金属などのさまざまな素材や特殊な接着剤を使用しており、その複雑な構造からリサイクルが難しい製品と言われている。チャコットは、この難題にバレエやダンスを中心とした多彩な商品やサービスを手掛けてきた業界のリーダー企業として、リサイクルの推進に取り組んでいく。

今回のキャンペーンでは、使用済みのトゥシューズ（自社製ならびに他社製も含む）を回収し、適切なプロセスを通じて新しい資源（固形燃料）にリサイクルする。環境負荷を軽減し廃棄物を削減する取り組みの一環として、ユーザーの積極的な参加を呼びかけていく。

回収キャンペーンは、期間中に不要となったトゥシューズを対象店舗である代官山本店または心斎橋店に直接持ち込む。持ちこんだ人には、その日から利用できる500円クーポン券を1足につき1枚プレゼントする。

回収されたトゥシューズは、信州上田の長光寺で供養したのち、リサイクル工場（松本市のフロンティアスピリット社）で固形燃料にリサイクルされ、環境への負荷を最小限にしつつ、持続可能なエネルギーとして再利用される。

同社では、「今回のキャンペーンは単なる短期イベントではなく、将来的には恒常的な活動に発展させるための実証実験でもある」としており、期間・店舗を限定して実施する理由は、この活動を本格的に展開する準備段階として、実際の回収フローやリサイクルプロセスの検証を行うため、と説明している。