2022年10月4日 企業 ハードワーカー、デザイン変更や靴修理を自分でできる靴づくりの製法「ハードワーカー式製法」を開発、国際特許を出願 神戸・三宮で靴づくりの「ハードワーカーシューズメイキングスクール」を運営するハードワーカー(兵庫県神戸市、吉田努代表)は、新たな靴づくりの製法、ハードワーカー式製法を開発し、PCT国際特許出願を行った。 このハードワーカー式製法は、①革を裁断、②縫製、③ネジ締め、の3工程で靴がつくれるので、レザークラフトの延長で幅広い人が靴づくりを楽しむことができることが特徴。とくに、ネジによりアッパーとソールを、自由にダメージなく交換ができて、外見も普通の靴と変わらない。 例えば、夏にはレザーサンダル、春や秋には短靴、冬にはブーツに取り換えることが可能で、ソールもレザーソールから登山用、スニーカー用、雪用など、好みや機能性を考慮して、使用者自身で自由に交換することができる。また、寿命の長いオイルレザーを使用しても、セメンテッド式製法のように接着不良を心配する必要もなく、グッドイヤーウェルト式製法やマッケイ式製法のように、機械も使用しない。 長期間使用して壊れてしまった1つのパーツのみをご自身で交換できるため、1足の靴を長く大切に履くことができる。季節や好みによりアッパーやソールを交換して一年中使用できること、靴修理も自分でできること、ラスト(木型)を使用しなくても製造できることにより、大量の石油系材料が削減でき、SDGsにも貢献できる。 ハードワーカー式製法は現在、ハードワーカーシューズメイキングスクールの中級コース卒業後の1足コースで制作することが可能で、スクールで制作後、自宅で違うデザインのアッパーを制作したり、その靴を販売することも可能。 「ハードワーカーシューズメイキングスクール」は、2007年に神戸で開校した靴づくりの学校。現在までに、延べ2600人以上に3700足以上の靴づくりを指導してきた。本格的に足の解剖学から靴づくりを学べるスクールは珍しく、北海道から沖縄まで全国、海外からも受講生が神戸まで通っている。まったくの物づくりの初心者でも、1人ひとりのレベル、ペースに合わせて講師が丁寧に指導する、完全個別レッスンで、中・上級コースでは足の解剖学を学び、デザイン・靴型調整を行い、思い通りの靴がつくれて、靴職人も目指せる。