shoespost

 

 

Shoespost-online

2025年11月18日

Shoespost-online

2025年11月18日

「ナイキ」が電動フットウェアシステム「プロジェクト・アンプリファイ」を発表、数年以内に発売へ――下肢と足首の動きを増幅、より少ない労力で歩いたり走ったりできる

Spread the love



ナイキは、世界初となるランニングとウォーキングのための電動フットウェアシステムで、一般のアスリートがより速く、より遠くへ、そしてより少ない労力で進むことを可能にする「プロジェクト・アンプリファイ」を発表した。


プロジェクト・アンプリファイ システムは、自然な下肢と足首の動きを増幅するように設計されており、身体を動かしたいすべての人に、これまでにない推進力を提供し、可能性の限界を打ち破り、ランニング、ジョギング、ウォーキングの新しい未来を切り拓く。


ナイキ スポーツ研究所(NSRL)の動作アルゴリズムに基づいて構築された第1世代のフットウェアシステムは、軽量かつ高性能なモーター、駆動ベルト、ふくらはぎに装着する充電式バッテリーと、カーボンファイバープレートを搭載したランニング シューズがシームレスに連携されている。


このシューズは、ロボティクス システムの有無にかかわらず着用可能で、これにより一般のアスリートは、楽しみながら、より頻繁により長い時間走ったり歩いたりすることが容易になるため、生活のなかにさらに動きを加えたり、徒歩通勤の距離を延ばしたり、ランニングをいつもより1〜2マイル長く楽しんだりすることができる。いずれの用途であれ、これはアスリートの課題を解決し、体験を向上させ、スポーツの未来を牽引するというナイキ独自のコミットメントに沿っている。


ナイキのクリエイト・ザ・フューチャ イマージング スポーツ・アンド・イノベーション担当VPのマイケル・ドナヒュー氏は、次のように話す。「私たちの使命は、常にアスリートを中心に、大きな夢を描くこと。プロジェクト・アンプリファイは、『もっと少ないエネルギーで、もっと速く、もっと遠くへ、しかも楽しく動く方法を見つけられたら?』というひとつの問いから始まった。プロジェクト・アンプリファイの本質は、あなたの一歩にさりげなくパワーを加えること。楽しさは、自分が思っていた以上のことができると気付くところから生まれる――その『思った以上』が何を意味するかは人それぞれだ」


電動自転車が都市部の通勤に変革をもたらし、より遠くへ、より頻繁に走ることを容易にしたように、ナイキはプロジェクト・アンプリファイによって、ゆっくりとしたランニングやジョギング、ウォーキングをより簡単に、より楽しくすることを目指している。とくに、1マイルを10〜12分のペース(1㎞をおよそ6分から7分半程度)で走るアスリートにフォーカスしている。


ロボティクス パートナーのDephyとともに開発された第1世代のプロダクトは、秒単位でタイム短縮を目指す競技志向の高速ランナー向けではなく、日常的な動きをよりパワフルにすることで、少ない労力でより速く、より遠くへ進みたいアスリート向けに、まるでふくらはぎの筋肉が2倍になったような設計がなされている。


そのアプローチは、能力やレベルの異なるアスリートを対象にしたNSRLでのテストから得られたデータにも裏打ちされている。彼らは、システムが自分の身体の一部のように感じられ、上り坂でも平地を歩いているような感覚になる、と語る。なかには、プロジェクト・アンプリファイを着用することで1マイル12分だったのが10分で走れるようになったという声もある。


これらの知見は、屋外およびNSRLで数年にわたって行われた着用試験から得られている。これまでに400人以上のアスリートが、9種類以上のハードウェアバージョンで、合計240万歩以上(NSRLの200mトラックを約1万2000周分)を歩いたり走ったりして、プロトタイプごとにシステムの異なる要素を精査してきた。


「これは、ナイキにとって新しいことかといえば、そうでもあり、そうでもないと言える」とドナヒュー氏は話す。「確かに新しいイノベーションだが、ビル・バウワーマンが台所のワッフル型にゴムを流し込んだ日から、人間の動きを拡張し、スポーツの未来を創造する取り組みは始まっている。私たちは常に『運動は薬である』と信じてきたが、プロジェクト・アンプリファイは物語の新しい一章として、歩みに直接パワーを注入するという大胆な展開を遂げることになる」


現在、プロジェクト・アンプリファイはまだテスト段階だが、ナイキではサイエンスとアートの融合により今後、数年以内にこのフットウェアシステムを幅広く消費者向けに展開する予定だという。


なお、ナイキが言う‟アスリート”とは、‟IF YOU HAVE A BODY,YOU ARE AN ATHLETE(身体さえあれば誰もがアスリートである)という共同設立者であるビル・バウワーマン氏の言葉を意味している。


関連記事


注目記事


商品特集

商品特集


連載

  • いちがいもんの独り言
  • フィッティングの技法
  • トレンドを俯瞰する
  • シューズビジネスを考える

有料会員限定記事


カテゴリー別記事

企業

業界

商品

マーケット

サステナビリティ

インタビュー

決算

人事

PAGE TOP