歩行時のひざへの負担を軽減する「ミズノ」ウォーキングシューズの「YOUDO(ユウドウ)」シリーズに歩き姿もきれいにみえるシンプルデザインの「YOUDO ST」が登場
特許取得の“優導ソール”で体重移動のルートを内側に導く
デビューから3年目に入ったミズノのウォーキングシューズ「YOUDO(ユウドウ)」シリーズから、新製品YOUDO STが登場した。
日本人の約3000万人が、ひざに不安がある*と言われている。正常なひざに負担がかかっていくメカニズムは、加齢等により関節軟骨がすり減ってひざの上部と下部の骨の間隔が狭くなることが発端になる。それが進行すると、土台の骨どうしがぶつかり、骨棘(骨のとげ)が形成され、最終的に痛みにつながる。(※2008年厚生労働省データによる)
ミズノが新潟医療福祉大学医学博士の大森豪教授の監修のもと、ひざに不安を抱える人をターゲットに開発した「YOUDO」は、踵での着地から体重移動をする際に、荷重経路を内側に移動させて、歩行時のひざへの負担を軽減する機能をもたせたシューズとして、2019年9月に第1弾が登場した。
通常のシューズは、踵から着地して接地に向かうまでに外側に荷重がかかっていくことが多く、これによりひざの外側に大きな力が働き、その反動でひざの内側の関節軟骨がぶつかりあうようになる。
これに対し「YOUDO」は、ミッドソール全体に搭載した軽量EVAの「U4iC(ユーフォリック)」で着地衝撃を軽減したうえ、踵全体から中足部の内側にかけては、柔らかく沈み込むEVA「SR touch(エスアールタッチ)」を配置することで、踏み込む動作に合わせて足を内側に傾斜させる。さらに後足部のアウトソールのラバーを3カ所、異なる大きさでくり抜いたクッションホールで、段階的に体重移動のルートを内側に導く。
従来のウォーキングシューズとの比較では、1歩ごとにシューズの衝撃吸収性が約8%向上し、ひざの内側の負担は約4%軽減するという数値的エビデンスがもたらされている。この数値は小さいようにも思えるが、少しずつ負担を減らすことで、履いている時の違和感も少なくすることができる。
なお、「踵から足指の付け根まで柔らかいミッドソール材料を斜めに配置することで、踏み込む動作に合わせて内側に足底面を傾斜させる技術」については、特許を取得している。
シンプルなデザイン&カラーでコーディネイトしやすいモデルに仕上げる
人の基本動作である「歩く」ことに不安を抱えていると、身体の健康に影響を与えることにつながる。とくに、ひざに不安を抱える人は、O脚気味であるケースが多いことから、ミズノでは「若い時からひざを気にかけてもらうことによって、歩き姿や立ち姿がきれいにみえることにもつながる」と訴えている。
「YOUDO」シリーズは、天然皮革タイプのウイメンズモデル「YOUDO」(税込1万9800円)やメッシュタイプのウイメンズモデル「YOUDO ME」(税込1万5400円)、メンズの「YOUDO M」(税込1万5400円)を展開してきた。これまでのウイメンズモデルは、内側にファスナーを配しているが、歩行時のひざへの負担に関心のある30~40代の女性に訴求していくため、最新モデルの「YOUDO ST」は、アッパーに人工皮革を使ったファスナーは採用しないモデルとして展開することで、より幅広いユーザーに届けていく。