連載【いちがいもんの独り言⑰】ファスナーは内側か外側か、悩ましい問題
日本仕様の紐靴にファスナー。 内側 と外側、どちらが良いのでしょうか?業界でもこれだ、という決定打を聞いたことはありません。
昔、出始めは男女ともに内側にファスナーが付いていたように思います。男性用は、やはり内側にファスナーが付いていますが、女性用は外側にファスナーが付いた紐靴も多くなりました。
うわさでは、内側ファスナーはどうしても開閉する時、外股になるので女性用はおしとやかに内股で履けるように、外側ファスナーが多くなってきたとか!?
そこで、私が販売していて感じるそれぞれのメリット、デメリットはと言うと…。
▽外側ファスナー=メリット:おしとやかに履ける。デメリット:片方の手で左右のファスナーは使い難い、ファスナーで見た目がごちゃごちゃする
▽内側ファスナー=メリット:片方の手で左右のファスナーを開閉できる、ファスナーが目立ちにくいのでデザインがスッキリする。デメリット:ファスナーが母趾球に当たって履けないことがある
どちらも決定打がありませんね!
紐靴のファスナーを内側に付けるか、外側に付けるか。付け分ける理由をご存知の方は教えてください。
ちなみにドイツの紐靴でファスナーが付いたものは「ROPPONGI」とか、日本の地名が付いたものが多いですね(笑)。
それから、ファスナーが上がりにくくなったからといって、ロウや油を塗るのは見当はずれということはご存知ですよね!?
【松下 誠氏のプロフィール】