shoespost

 

 

Shoespost-online

2026年10月24日

Shoespost-online

2026年10月24日

連載【いちがいもんの独り言 74】 メーカーのスタンスを明確に!

Spread the love



靴業界の、売れさえすればいい「脱ぎ履きが簡単」という風潮に困ったもんだなぁ…と思っていました。


靴を脱ぎ履きするとき、毎回靴紐を締め直すことが重要というスタンスは変わりません。
ただ、お客様にもどうしてもそれができない状況があります。
腰や膝が曲げられない、指に力が入らない、脱ぎ履きが頻繁な仕事、子育てで子供が待ってくれない等…
今まで、手を変え品を変え、対応してきました。


そんな中、取引先の勧めでアメリカの靴をテスト的に販売してみました。
数多のスポッと履ける物と異なり、何よりオッ!と思ったのは
先ず履かせて靴紐をきっちり締め、フィット感を保った状態で手を使わず脱ぎ履きができること…。
とりあえず靴べらのような踵とストレッチ素材にして緩く履ければいいという物とは違う…。


お主、なかなかやるなぁ…!


これなら靴紐を毎回締め直せない状況においては最適解と思います。
甲のフィット感や踵もかなり良くできている。
インナーソールのホールド感も良い。
足幅の選択肢や工学的なアプローチ、なかなか拘っています。


そうして販売を始めると…
遠方から来て買われたお客様から電話で別カラーが欲しいので送ってくださいとか、
股関節手術の方が術後の入院やリハビリなどにも大活躍し
退院後アメリカ旅行にも履いて行ってとても快適だったと言われたり、
リピート率が高く、購入されたお客様の満足度が高い。


そして先日、そのメーカーの日本法人の社長が来店され、
とても良いお話をお聞きしました。


◎ファッションやランニングに過度に向かわない。スタンスはあくまで日常生活の快適を追求する。


◎ネット販売の拡大ではなく、接客販売で商品の価値を引き出してもらえる販売店でないと卸さない。


◎主力商品は欠品しないように管理していく。


他にもいろいろありますが、この方針はアメリカ本社のスタンスであり、変わることはないとのこと。


最近のメーカーや販売チェーンの安易な流れに迎合せず、我が道を行く。


基本方針が明確で、接客販売重視なので、ネットでも値崩れがありません。
レクチャーを重視した接客販売をする靴小売店にとって、
とてもありがたいスタンスですね。


良い意味で…「いちがいもん」のCEOがアメリカにはいるんですね。


【松下誠氏のプロフィール】
シューズコンフォートアドバイザー。広島県福山市でシューズの販売を通して足と靴に関するアドバイスを行っている「シューズラボCue(キュー)」を経営。なお、“いちがいもん”とは広島の方言で「頑固者」を指す。


関連記事


注目記事


商品特集

商品特集


連載

  • いちがいもんの独り言
  • フィッティングの技法
  • トレンドを俯瞰する
  • シューズビジネスを考える

有料会員限定記事


カテゴリー別記事

企業

業界

商品

マーケット

サステナビリティ

インタビュー

決算

人事

PAGE TOP