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2024年03月29日

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ゴールドウイン、服のリサイクル活動「GREEN CYCLE」の2022年度の実績が約13トンに――杉の木6763本が1年間に吸収するCO2量に相当



ゴールドウインは、事業を通じた環境保存の取り組みとして、服のリサイクル活動「GREEN CYCLE(グリーンサイクル)」を実施しており、2022年度(2022年4月~2023年3月)は1万2591.5㎏(約13トン)の服を回収した。


環境省の資料によると、衣類の国内新規供給量は計81.9万トン(2020年)に対し、年間で事業所および家庭から手放された服の量は、その約9割に相当する78.7万トン。そのうち、廃棄される量は51.0万トン(手放された衣類の64.8%)で、リサイクルされる量は12.3万トン(手放された衣類の15.6%)、リユースされる量は15.4万トン(手放された衣類の19.6%)という報告がされている。


また、サステナブルファッションの意識調査によると、51%が「関心はあるが、日常生活の中で具体的な行動は起こしていない」とし、41%が「知っているが全く関心はない」という結果が報告されている。供給量に対して半分以上の衣類が廃棄されている現状を改善するためには、まだアクションを起こしていない人たちへの意識改革が必要となる。


6月は、5日(月)の「世界環境デー」をきっかけに、世界各国で環境保存の重要性を認識し、行動の契機になる様々な取り組みを行う「環境月間」。同社では「GREEN CYCLE」として、メーカー・ブランド、質・状態にかかわらず、服を回収し、新たな製品の原料にリサイクルする取り組みを、2009年から実施している。


2022年度は、昨年度より導入店舗が10店舗増え、全国の同社直営店167店舗(2023年3月末時点)と、同社が特別協賛する「富山マラソン」で服のリサイクルに対する意識を高めてもらうことを目的に行った「富山マラソンTシャツリサイクルプロジェクト」、また同社がオフィシャルサプライヤーを務めるカターレ富山との取り組み「GREEN PROJECT(グリーンプロジェクト)」の一環として、ホームゲーム会場で年間10回の服の回収を実施した。


回収重量1万2591.5キログラムは、 二酸化炭素の発生量に換算すると9万4688.1㎏となり、杉の木6763本が1年間に吸収する二酸化炭素量に相当する。また、全体の回収重量のうち668㎏は「富山マラソン Tシャツリサイクルプロジェクト」、1103.9㎏は「カターレ富山 GREEN PROJECT」で回収された。回収した服のうち、ポリエステルやナイロン製のものは、高純度の原料に戻すケミカルリサイクルを行い、ダウンウェアは新たなダウン製品の原料とする。


同社が目標とする二酸化炭素排出量の削減や、2030年までに環境負荷低減素材を使用した製品比率を90%に引き上げる方針のもと、循環型社会の実現に向けた活動となる。


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