ナイキ×ハイパーアイスベスト㊧とナイキ×ハイパーアイスブーツ㊨
ナイキジャパンは、NIKE(ナイキ)がボディケア製品を展開するHyperice(ハイパーアイス、米国カルフォルニア州)と協業し、アスリートがレーニングや試合を通じて最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されたウェアラブルテクノロジー「ナイキ×ハイパーアイスブーツ」と「ナイキ×ハイパーアイスベスト」を開発した、と発表した。
ナイキ アスリート イノベーションのシニアディレクターであるトビー・ハットフィールド氏は、「アスリートにとってリカバリーは重要。加えて、アスリートからは、事前に身体の準備をする‟プレカバリー”という概念も同様に重要であるという声が聞かれるようになった。ハイパーアイスと開発したブーツとベストは、選手がタイトルをかけてプレーしている場面から、日々の生活の中で立ち仕事が多い場面でなど、身体を動かす前の準備をサポートする」と述べている。
ナイキ×ハイパーアイスブーツは、アスリートの足と足首に必要に応じて温熱とダイナミックエアコンプレッションを用いたマッサージを提供するシューズ。アッパー全体に均等に熱を伝える加温エレメントに接着されたハイパーアイス社のデュアルエア Normatec ブラダーシステムが搭載されている。この組み合わせは、足と足首の筋肉と組織の深部まで熱を伝えるように設計されており、アスリートの動き、パフォーマンス、自然で素早いリカバリーをサポートする。
テストに参加したアスリートたちは、足や足首がより自由で軽く感じ、いつものルーティンを始める前に、まるでウォームアップを済ませたかのようだと感想を述べている。シューズのインソールにはバッテリーが内蔵されており、3段階の加圧と温熱を選択することができる。ボタンを押すだけで両方のシューズを同時、または左右のシューズを個別に作動させることができる。
アメリカの陸上短距離のシャカリ リチャードソン選手は次のように話している。「この春からトレーニングセッションやレース前後でのリカバリーにナイキ× ハイパーアイスブーツを使っている。軽量設計で持ち運びもしやすく、日々のルーティンの中に取り入れることができる。さらに、加圧と温熱を1つのデバイスで組み合わせることで、リカバリーを早めることができる」
ナイキ×ハイパーアイスベストは、アスリートがこれまでコントロールできなかったパフォーマンスに影響を与える要素のひとつである「環境」をターゲットにすることを可能にした。このベストは、ハイパーアイスXラインの温冷療法用デバイスに使われているのと同じ熱電クーラーを使用して、氷や液体を使うことなく瞬時に加熱・冷却ができ、ウォームアップやクールダウンの際にアスリートの体温を調整することができる。
ベストには、センサーが自律的に体温を維持するサーマルモジュールが内蔵されている。一方、ベスト内のエアブラダーと圧力センサーは、サーマルモジュールを内側に押し込むことで身体にフィットし、快適性を高めると同時に、加熱・冷却の技術の効果を最大限に高める。
レブロン・ジェームズ選手は、「バスケットボール選手としての準備において、常に身体のケアは重要な要素。その努力のおかげで私は21年以上、高いレベルのプレーを維持できている。1年以上前、開発中だったナイキ×ハイパーアイスのブーツとベストを試した時に、アスリートのウォームアップとリカバリーに革命を起こすだろうと確信した」と述べている。
ハイパーアイスの創業者兼者社長のアンソニー・カッツ氏は次のように話している。「創業以来、私たちはプロダクトに込めたこだわりや革新性、そしてアスリートとのつながり方まで、ナイキから多くのインスピレーションを得てきた。このコラボレーションは、アスリートのパフォーマンスとリカバリー力を高める革新的なフットウェアとアパレルを提供するために、両ブランドが長年取り組んできたことの集大成。今回のコラボレーションはほんの始まりに過ぎない」