
トークショーに登場した㊧から織田ゆり子さん(作詞家、Web制作プランナー、パーソナルスタイリスト)、梅津順江さん、みな姉さん(Netflixの「あいの里」シーズン1に出演、TikTokで毎日ライバーとして配信中)、DJ OSSHYさん(80’sディスコ伝道師でディスコ放送番組DJのパイオニア。現在はデイタイムディスコの普及に努める)
ハルメクグループは12月4日、「2024-2025ハルメク シニアトレンド」を発表した。日本の高齢者(65歳以上)人口の割合が3割に迫り、50歳以上の女性が女性全体の過半数を占めるようになったなか、2025年は団塊の世代がすべて75歳以上の後期高齢者となる。シニア世代は、人口減の日本において、唯一人口が増加し、日本家計金融資産の約8割を抱える層としても、その動向や消費が注目されている。
ハルメクグループは、そんな日本経済の消費を牽引し、市場規模100兆円とも言われる“シニア市場”を、独自のシンクタンク組織である「生き方上手研究所」(2014年発足)で日々分析しており、今回、現在のシニアの消費およびマインドのトレンドを発表した。
それによるシニアトレンドとは、①デジ得シニア(=55~74歳女性のスマホ保有率が99%になるなか、2019年比の利用率は、「EC」が34%から52%に、「オンライン決済」が5%から45%に、「ポイ活」が18%から43%になった。物価高も影響してデジタルを賢く使って買い物をするシニアが増えること)、②シニア解放区(=「新人類」と呼ばれ、流行や文化を創ってきた1950年代後半から1964年生まれが2024年に還暦を迎えるなか、当時流行していたディスコや音楽、サーフィンなどの文化が再燃。「いい歳をして…」などという先入観に縛られない解放区が活気づく。
③エイジフリーWORK(=定年退職しても、今時シニアは「社会との関わりを得たい」「役立っていることを実感したい」など、お金だけでなく社会への還元欲求が高い)、④シンニーア(=シニア+新NISAの略。NISA口座の普及率は2022年比で50代が18%から26%に、60代でも18%から24%に伸びた。インフレ時代の資産運用にシニア世代も能動的に向き合うようになっている)、⑤ラストパートナー(ラスパ=熟年離婚が過去最高になる一方、シニアの婚活が話題。50~70代未婚男女の4人に1人が「パートナーが欲しい」と回答している)の5つ。
ハルメクホールディングス生き方上手研究所の梅津順江所長は、「エイジズム(年齢に基づいた偏見や差別)を開放して、後半人生を彩るための居場所、お得な幸せ、自分らしい仕上げを探して、常識にとらわれない明るい未来を築くシニアが増えていく」と説明。また、モノの消費トレンドについては、「この世代は自分らしい選択を大事にしている。いくらお金があっても、納得しないものは買わない」と語った。