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2025年04月18日

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武田レッグウェアー、厚底ランニングシューズ専用の‟ソックスでもサポーターでもない”「アンクルコア」を発表

発表会でアンクルコアについて語る武田レッグウェアーの石野純三氏㊥と吉田香織選手㊧、南井正弘氏㊨

靴下製造で40年以上の歴史をもつ武田レッグウェアー(埼玉県富士見市、武田大輔社長)は、厚底シューズを履くランナーのための‟ソックスでもサポーターでもない”新しいアイテム「anklecore(アンクルコア)」を開発した。


アンクルコアは、最近、愛用者が増えてきている厚底シューズでランニングを楽しむ人々の足首や踵の負担を軽減し、より安定した走りをサポートするために開発された。このアイテムは、既存のソックスに重ね履きすることで簡単に装着でき、足首の安定感とシューズのフィット感を同時に向上させ、足のブレを抑制することで余分なエネルギーを使わずに走れる、というまったく新しい商品。


2月27日(木)に開催した発表会は、TEAM R×Lの吉田香織選手が司会を務め、武田レッグウェアーの企画開発部石野純三部長、そしてランナーズパルスの南井正弘編集長が同席する形で行われた。


「25年間、毎日4~5㎞を走っているフルマラソン4時間ちょっとの一般ランナーでもある」と自己紹介した石野部長は、アンクルコアの開発経緯と特徴について、次のように語った。


「ランニングシューズは4年前に厚底ブームとなり、私もさっそく新たなシューズを履き始めた。結果、ストライドが20㎝ほど伸び、スピードも上がった。ただ、2~3カ月経過するうちに足に違和感が生じ、足首が痛くなった。そこでシューズを変えてみたが、痛みは消えなかった。この痛みを抑えようと購入したサポーターは締め具合が難しく、長時間付けていられない。テーピングの仕方も分からない、ソックスも思うようなものがないなど、解決方法が見つからなかった」


「そこから4年。足首を安定させるために、‟つま先のないソックスのような形状”にたどり着いた。ランニングシューズのアッパーが1枚ものになり、踵のパッドも薄くなっている。さらに、3つのアーチの自由度を高めるために靴のなかに隙間を設けるような構造が多くなり、フィット感も悪くなっている。これでは、シューレースを締めても、その部分が痛くなるだけで全体のフィット感は上がらない」


「そこで、ソックスを分厚くしてみた。しかし、全体が厚くなってしまい、しっくりこなかった。足首部分だけを厚くするために特殊な糸(針数で言うと通常130~140本のところ200本)にすることで、テンションがかけられ自然なホールド感が出せるようになった。踵部はパイルにして保護している。ソックスの先の部分のフィット感は変わらないので、履いているシューズのサイズやウイズに影響は出ない」


南井氏は「最近のスピードモデルは、軽量化のために踵部にカウンターが入っていないので、サポート性は落ちている。それをアンクルコアで補えるのであれば、マラソンでは後半の走りの助けになる。厚底シューズは、サブ4レベルでも履けるモデルが市場に出て、下にレンジを広げている。ゆっくり走るためのモデルには、しっかりとしたカウンターが入っているので、速く走るモデルに適していると思う」と述べた。


石野部長は「厚底シューズで走って、違和感があるというランナーには、ぜひ試してほしい。アンクルコアは、日々の練習に安心して取り組んでもらい、長い間、楽しく走ってもらうためのもの」と語る。同社では現在、トレイルランナーにもテストしてもらっているところだという。


なお、同社では2月17日(月)から応援購入サービスのMakuakeでアンクルコアの受注販売を行っており、3月19日(水)10時の時点での応援購入総額は、目標の604%を達成している。受注販売は3月30日(日)までで、一般発売は5月中旬からを予定している。フリーサイズ(男女兼用)でカラーは3色。参考価格は2200円(税込)、日本製。


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