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2025年11月18日

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ムーンスター「In Use(インユース)」の「タビハイク」がヒット商品に――登山やウェイトリフティングを入り口にカジュアル需要に広がる

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「In Use」の人気モデル「タビハイク」

「ムーンスター」のプロダクトラインのひとつである「In Use(インユース)」から3年前に登場した「タビハイク」が人気を集め、同社ECでは販売実績トップを続けている。


In Useは2022年、ムーンスターの創業150年記念企画として「ムーンスター」ブランドをしっかりと面で見せる商品群として立ち上がった。ベビーシューズから介護用シューズまでで構成され、直営店のみで販売するプロダクトラインとして創業日の10月20日に発売した。


コンセプトは、これまで「ファインヴァルカナイズ」や「スクーラー」「ハイテック」などを手掛けてきた経験を生かしたうえで、‟リトルムーンスター“のように見え方を統一、より幅広い人に認知してもらえる商品群に位置付けた。


In Useは、「使用中」という意味を持ち、同社のものづくりのコンセプトである‟使われてこそ価値がある‟に寄り添った普段靴を提案。靴が主体ではなく、ファッションや生活に寄り添えるようなブランドを目指し、「日常に溶け込む、黒衣(くろご)のような靴」としてデザイン提案している。


商品は、子ども向けの「グロース」、通勤・通学から買い物、運動などに使える「マインダー」、誰でも履けることを考えた「アダプティブ」、そして長年地下足袋を製造してきた会社としての持ち味を活かした「リリース」の4つのカテゴリーで構成されている。


リリースから生まれたタビハイクは、「地下足袋のノウハウを活かした新製品を作り出そう」という同社の思いから製品化。地下足袋をベースにしたラスト設計で、エントリーレベルのベアフットシューズとして開発された。2023年の春から発売したところ、同年秋から販売が急上昇、現在も同社ECではトップを走り続けている。

タビハイク 9900円(税込)。サイズは22.0~28.0㎝。ブラックとベージュの2色展開だがブラックが4倍売れている。オンラインでは男性の顧客が多いが、店頭では男女比率は同等だという

開発に当たっては、地下足袋で低い山なら登ってしまうという登山者からの意見を反映して防水機能を付加。そしてIn Useらしいシンプルなデザインにアウトドアテイストを加え、日常でも使えるモデルとした。


発売後、SNSでは登山者や、なんとウェイトリフティングをやっている人にも「薄底で指がしっかり開いて踏ん張りがきく」と注目された。


そこから、「シンプルなデザインで防水機能がついている」「日常使いできて雨の日でも履ける」と話題となりカジュアル需要に広がってきた。さらに、オールブラックはビジネス需要も出てきた。入り口は狭かったが、今ではいろいろな人から幅広い需要が出てきている。


タビハイクを発売した半年後には、より登山向けのハイカットモデル「タビクライム」を発売。2026年春夏シーズンは、メッシュ素材を使ったワンストラップシューズを3月から投入する予定だという。


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