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2024年04月18日

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エービーシー・マートがオッシュマンズを買収

エービーシー・マートは2月10日、同日開催の取締役会でセブン&アイ・ホールディングスの子会社でスポーツセレクトショップ「オッシュマンズ」を展開するオッシュマンズ・ジャパンの株式を取得し、子会社とすることを決議した。取得価額は非開示としており、株式譲渡実行日は3月1日の予定。


同社は、シューズ専門店「ABC-MART」を中心に国内外に出店することで業容を拡大してきたが、近年、国内でのさらなる成長のためには、新しいマーケットへの進出も必要と考え、シューズ以外の分野への展開を模索してきた。


コロナ禍による消費者の生活様式の変化に伴い、健康や野外活動に世界的な関心が高まるなか、キャンプなどのアウトドア分野やランニング、フィットネスといったパーソナルスポーツのウェア、グッズ等の成長性は高いと捉え、参入の機会を模索していた。


一方、セブン&アイ・ホールディングスは、「中期経営計画2021-2025」で公表した事業ポートフォリオの考え方に基づき、経営再建に向けて支援するなかで、オッシュマンズの発展と今後の展開について、他社との提携を含めて慎重に検討を重ねていた。


オッシュマンズは、1984年の創業以来、チームスポーツを中心とした従来のスポーツ用品店とは一線を画し、ランニング、フィットネス、サーフ、アウトドア等パーソナルスポーツを中心とした都市型スポーツセレクトショップとして、スポーツ愛好家のみならずファッション層も取り込む画期的な業態としてスタート。国内では知られていない海外スポーツブランドを紹介するインキュべーターとしての役割も果たしており、2022年2月10日現在、国内9店舗とEコマースを展開している。


オッシュマンズのビジネスは、エービーシー・マートが参入を検討していた市場と親和性が高く、また国内で40年近くビジネスを継続し築き上げた顧客との関係性やブランド価値は非常に高いものであり、この世界観を変えることなく、さらに発展拡大させていくことが可能と判断した。


出店余地が大きいオッシュマンズにとっては、国内で1000店舗強を運営する同社の出店に関するデータや店舗運営システムを活用することで、運営の効率化に資することができるものと考え、両社で協議を重ねてきた。


国内消費市場は、少子高齢化や人口減少など多くの問題を抱えるが、コロナ禍でより強まった健康やスポーツへに関心は、今後も継続すると捉え、オッシュマンズとの協業は両社の成長に寄与するものと判断した。


なお、オッシュマンズ・ジャパンの2021年2月期の業績は、売上高38億2100万円(前年同期比22.4%減)、営業損失5億3600万円(同営業損失1300万円)、経常損失5億3500万円(同経常損失1000万円)、当期純損失4億3000万円(同当期純損失3200万円)だった。


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