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2025年06月17日

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日本シグマックス、「ザムスト」のスポーツインソール分野に注力――3D足型計測サービス「マイフットクラフト」の提供をスタート。販売店における新たな付加価値創出につなげる

説明会でザムストの現状と取り組みを説明する曽川部長

スポーツ向けサポート・ケア製品ブランド「ZAMST(ザムスト)」を展開する日本シグマックス(東京都新宿区、鈴木洋輔代表)は、同社独自の3D足型計測サービス「MyFootcraft(マイフットクラフト)」の提供開始に先立ち、5月28日にメディア向け説明会を開催した。


説明会では、まず同社スポーツ事業部の曽川浩一事業部長が、医療現場の知識とスポーツ経験を融合し、アスリートを筆頭とした多くの人の身体を支えるザムストの特徴と代表商品であるサポーター、スポーツインソール、暑熱対策品、コンプレッションスリーブの紹介をした。なお、「サポーターはザムストの売上の約50%、スポーツインソールは約30%を占めている」(曽川部長)という。


今回のテーマであるスポーツインソールについて曽川部長は、「昨今、健康意識の高まりもあり、スポーツインソールの市場規模は、2023年度に年間出荷金額で合わせて50億円、コロナ前の2019年と比べると1.7倍の規模に拡大している。またザムストのインソールに関する2024年度の販売数量についても、コロナ前と比べて2.2倍、約38万ペアとなり市場の伸びを超えるような成長になっている」とコメント。2025年度については前年の20%増を目標としている。


曽川部長は続けて「かつてインソールは、スキーブーツに必要なアイテムとしてはじまり、2007年の東京マラソンを境に、日常的なランニングを楽しむ健康志向のアスリートが増加したことで、市場は拡大していった。それでもなお、足元に不安を感じるランナーは多く、なぜインソールが必要なのか、自分の足の状態を理解しないまま使用しているケースも見受けられた。当社では、2010年にスポーツインソール市場に参入して以来、この問題の解決に向けて取り組んでいる」と語った。


そしてこれらを実現するために、今回新たにサービス提供を開始した3Dスキャナ「MyFootcraft(マイフットクラフト)」が登場すること、そして“呼び醒ませ!自分自新”とコンセプトに、足元からアスリートをサポートするプロジェクト「ZAMST Footcraft Athlete Support Project」をスタートすることが発表された。


ザムストは「専門的なアドバイスを受けながら、自分にぴったりの製品を選びたい」という顧客の声に応える形で、店頭での体験価値をさらに高める取り組みとしてマイフットクラフトを開発。専門的な足型計測とパーソナライズされた製品提案を組み合わせることで、顧客に“納得感のある選択”を提供し、販売店における新たな付加価値創出にもつなげていく。


マイフットクラフトは、独自に開発した3D足型計測スキャナを活用した、非接触かつ高精度な足の分析サービスで、足型を360度スキャンし、最大13項目を高精度に計測。足長、足幅、アーチ高、アライメントなどを網羅し、非接触で、靴下を脱ぐことなく短時間で計測が可能だ。足の左右差など、自覚しにくい身体の特徴を可視化する。また、計測データと顧客の用途(スポーツ種目・悩み等)をもとに最適な製品の提案も行う。

㊧マイフットクラフトの本体、㊨計測、分析結果の画面

ザムストは、オーダーインソール「ZAMST Footcraft CUSTOM」を始めとする同ブランド製品を取り扱っているスポーツ小売店を中心にマイフットクラフトの設置を順次進め、初年度は200店舗への導入を目指している。


ZAMST Footcraft Athlete Support Projectの取り組みとしては、6月20~22日、6月27~29日の6日間、二子玉川ライズにて「ZAMST Footcraft Fes. (ザムスト フットクラフト フェス) in Tokyo」を開催。この催しでは、実際にインソールを使って活躍しているトップアスリートを招いてのステージトークイベントや、マイフットクラフトを用いた足形計測が体験できるほか、ザムストのスポーツインソールを体感できるスペースも用意。「足」と「インソール」がパフォーマンスに繋がることを、イベントを通じて発信していく。


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