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2021年03月06日

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【ワークシューズ特集 アシックスジャパン】BOAフィットシステム搭載モデルが牽引役となり前年を捉える



高価格帯の付加価値モデルが引き続き支持される


アシックスジャパンの2020年度(1~12月)のワーキングビジネスはコロナ禍にあっても好調で、主力のシューズは前年同様に高価格帯の付加価値商品に対する支持が継続、前年比では1ケタ増で着地できる見込み。


商品面では、スポーツシューズ開発の知見を応用した設計コンセプトのもと、グリップ性と耐摩耗性を両立するCPグリップソールやつまずきにくいトゥアップ設計、優れたクッション性を発揮するGELの搭載、安全性と軽量性を両立するガラス繊維強化樹脂製軽量先芯などにより、転倒リスク軽減と快適性向上、高耐久性を実現している。


「アシックス」ワーキングシューズの好調の理由として同社は「単なる靴としてよりも、安全性や快適性、耐久性といった機能性を搭載した道具のように捉えられており、ひとつのアイテムとしての価値が高まってきているから」と説明する。


さらに「自分に合い、かつ他人と違うものを使いたい」というワーカーの心理に寄り添い、「カラーバリエーションや足幅のタイプ、さらに紐やベルト、BOAフィットシステムなど、素材・形状・機能を選択できることが、価値が認められている理由」と分析する。


BOA搭載のローカットや通気システム搭載モデルが人気に


2020年は、前年から発売したBOAフィットシステム搭載モデルが牽引役を果たした。カラーバリエーションの充実や、人工皮革のローカットを新規投入するなど型数を増やしたが、いずれも堅調に推移している。

㊧ウィンジョブ CP209 BOA 1万1800円+税/JSAA規格A種認定品。3E相当のワイドラスト設計。GEL、ガラス繊維強化樹脂製軽量先芯搭載のBOAフィットシステムモデル。写真のカラーはアシックスブルー×ホワイト。㊨ウィンジョブ CP304 BOA 1万3800円+税/JSAA規格A種認定品。3E相当のワイドラスト設計。GEL、ガラス繊維強化樹脂製軽量先芯搭載のBOAフィットシステムモデル。写真のカラーはマコブルー×ブライトイエロー

ホームセンターのプロショップ業態では、1万円以上のモデルの扱いが増えており、ユーザーとのタッチポイントが増えていることも後押ししている。


BOAフィットシステム搭載モデルは、アッパーにメッシュを採用したウィンジョブ CP209 BOAと足首をホールドできるハイカットのウィンジョブ CP304 BOAに加え、人工皮革を使ったローカットのウィンジョブ CP306 BOAを追加。特にローカットモデルは、引っ越し業や内装業といった脱ぎ履きの多い職種や、しゃがむ姿勢をとることが多い職種のワーカーから、「履きやすく、使いやすい」とファンを広げている。

㊧ウィンジョブ CP306 BOA 1万1800円+税/JSAA規格A種認定品。3E相当のワイドラスト設計。GEL、ガラス繊維強化樹脂製軽量先芯搭載のBOAフィットシステムモデル。写真のカラーはホワイト×クラシックレッド。㊨ウィンジョブ CP305 AC 1万1800円+税/JSAA規格A種認定品。3E相当のワイドラスト設計。GEL、ガラス繊維強化樹脂製軽量先芯搭載。エアサイクルシステムで靴内を快適に保つ。写真のカラーはホワイト×ホワイト

BOAフィットシステム搭載モデル以外では、歩行中にミッドソールに設計された通気孔から空気を取り込み、靴内の湿気や熱気を放出するエアサイクルシステムを取り入れたウィンジョブ CP305 ACがヒットしている。仕事中に「足元のムレが気になる」というワーカーが多いことから、同社ウォーキングシューズで使われている機能システムを応用したところ、非常に好評だった。


新たな使用シーンに向けたモデルとして2020年8月から発売したのが、ウィンジョブ CP403 TS。このモデルは、足裏感覚を重視する狭い足場などで作業するワーカーをターゲットにしたもの。足裏でつかむ感覚を得られるようにミッドソールの厚みを抑えた薄底設計にしたうえ、耐油性と耐摩耗性に優れたCPグリップソールを搭載し、ターゲットワーカーのほか「足裏感覚を大事にしたい」というワーカーにも好評だという。

㊧ウィンジョブ CP403 TS 1万800円+税/足裏感覚がしっかり得られる薄底設計モデル。2E相当のウイズ設計。GEL、ガラス繊維強化樹脂製軽量先芯搭載。写真のカラーはブラック×ホワイト。㊨ウィンジョブ CP701 1万1800円+税/工場などでの需要に対応した単色モデルも。JSAA規格A種認定品。3E相当のワイドラスト設計。GEL、ガラス繊維強化樹脂製軽量先芯搭載。写真のカラーはブラック×ブラック

これまで狭い足場などでの作業に従事するワーカーの間では地下足袋が多く履かれてきたが、安全性重視の観点から禁止となる現場も増えており、新たな商品が望まれていた。編み上げタイプのハイカットデザインだが、アッパーの背面に大きく開くファスナーを設計したことでスムーズに脱ぎ履きができることもポイントになっている。


引き続きB to B のビジネスの強化もはかる


コロナ禍の影響が大きく出たのが、前年から強化のための種まきを行ってきたB to B事業。営業活動が思ったようにできなかったことは想定外だったが、徐々に実を結びつつあり、自動車ディーラーの推奨品になるケースも出てきている。


工場などに納品する、ブラックやホワイトといった単色で展開するベーシックなB to B向け商品の需要が増している。このため、ローカットモデルのウィンジョブ CP700に加えてハイカットモデルを開発、ウィンジョブ CP701として2020年8月から発売している。


2021年は、引き続き付加価値のあるBOAフィットシステム搭載シリーズを軸としていく。最近は、現場に直行する働き方が定着してきているため、カジュアル性や脱ぎ履きの容易さで同システム搭載モデルが支持されている。また、好評のエアサイクルシステム搭載モデルも進化させていく予定。


ワーキングビジネスに不可欠なB to B事業には今後も注力していくが、2021年はこれまでの訪問をベースとする営業活動だけでなく、ホームページのコンテンツなどを活用して商談に結び付ける施策なども行いながら、シューズ以外のビジネスにもつなげていく方針。



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