年度テーマの優秀賞に手づくりマルシェの「TEZKURI MARCHE – ART『ジビエ鹿革ルームシューズ』手づくりキット」
「ソーシャルプロダクツ」の普及・推進を通じて持続可能な社会の実現を目指す、ソーシャルプロダクツ普及推進協会(東京都中央区、江口泰広会長)は、「第9回ソーシャルプロダクツ・アワード2022」の各賞を2月16日に発表した。
ソーシャルプロダクツとは、「エコ(環境配慮)」や「オーガニック」「フェアトレード」「寄付つき」「地域や伝統に根差したもの」など、人や地球にやさしい商品・サービスの総称で、購入者が持続可能な社会づくりに関する行動や団体とつながることができるもののこと。
ソーシャルプロダクツ・アワードは、デザインや機能などの「商品性」と、社会・環境問題を解決する「社会性」も兼ね備えた商品・サービスの普及・推進を目的に設けられた、日本で唯一の表彰制度となっている。
9回目となる今年は、年度テーマを「東日本大震災からの復興につながる商品・サービス」、自由テーマを「生活者が持続可能な社会づくりに参加できる商品・サービス」として募集した。年度テーマの大賞は、起点のローカルオーガニックコットンブランド「シオメ」、自由テーマの大賞は、ネキストの裁断くずを活用したプロジェクト「アップサイクルリノ」が受賞した。
シューズ関連では、年度テーマの優秀賞を手づくりマルシェの「TEZKURI MARCHE – ART『ジビエ鹿革ルームシューズ』手づくりキット」、自由テーマのソーシャルプロダクツ賞にサッカニージャパンのサッカニーのサステナブルアイテム「ジャズ コート アールエフジー」がそれぞれ受賞した。
TEZKURI MARCHE – ART『ジビエ鹿革ルームシューズ』手づくりキットは、農林業被害を防ぐため駆除された天然の鹿革を使用。駆除された野生動物の革を無駄にせず資源として使うことで、自然と人との繋がりを感じるサステナブルなルームシューズになっている。
ジャズ コート アールエフジーは、コットン、ジュート、ウール、天然ゴム、木材、そして2種類の植物クチナシとビートの7つの天然素材のみを使用し、プラスチックは一切使用せず、古典的な靴づくりのテクニックと現代の製造方法を上手くブレンドすることで実現したシューズ。靴本体だけでなくシューズボックスに対しても通常のインキは使用されておらず、生分解されやすいクラフト紙と大豆インキを採用。本体には100%リサイクル性の段ボールを使用している。