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2024年07月17日

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好調「ヒュンメル」についてエスエスケイ南剛ヒュンメル事業部長が語る――今期は前期比20%増での着地を予想、来年からスポーツライフスタイルブランドに進化させていく

エスエスケイの南剛ヒュンメル事業部長

エスエスケイの「ヒュンメル」事業が好調だ。今期(2024年7月期)の着地は、前期比120%程度を予測している。同社事業推進本部南剛ヒュンメル事業部長は「スポーツ流通のアスレチック商品が好調なうえ、スポーツスタイル商品のスポーツファンのビジネスもいい。在庫も適正になっている」と語る。


サッカーでは、昨年12月から発売したスパイク「VORART 3 PRO(ヴォラートスリープロ)」がヒットし、消化も進んでいる。このモデルは、足に悩んでいる人にもフィットするように、レギュラー、ワイド、スーパーワイドという3つのラストを用意したスパイクで、発売日にパナソニックスタジアム吹田で開催したトライアルイベントには、「ガンバ大阪の選手も駆けつけていただき、ユーチューバーの露出もあってニッチながら他にない切り口で評価を高めている」という。


ハンドボールシューズの動きも順調。パリ五輪では男子日本代表が、自力では36年振りとなる出場権を得ており、主軸にヒュンメル契約の安平光佑介選手がいることなどから、「さらなる注目度アップを期待したい」としている。


バスケットボールの調子も上がってきた。これまでの子どもをターゲットとした施策から、高校生以上を対象に、3 ON 3を始めとした普段でも着ることができる商品構成にしたところ、大きく伸びている。素材やパターンはスポーツ、デザインはファッションという商品づくりで受注につながっている。また、プレーヤーはもちろん、スポーツを楽しむ人、観る人、支える人のためのカテゴリーの「Hummel PLAY(ヒュンメルプレイ)のアパレルも好調で、消化率は80%を超えている。

VM78 CPHなど「ヒュンメル」で好調のライフスタイルシューズ

一方、今期のライフスタイルシューズは、前期比110%での着地を予定している。上代が上がったなかで、ECではチームに紐づいたファンからの反響が高まっている。店頭では、8000円台クラスの中価格帯をメインに打ち出し、ヒュンメルとパラディウムを中心に扱うスニーカーセレクトショップのS-Rushでは、1万2000~1万5000円上代のモデルが好調に推移している。トピックスとしては、今年5月に発売したシリアルメーカー「ケロッグ」とのコラボレーションしたモデルは、発売2日で完売したという。


数あるスポーツブランドのなかで、ヒュンメルの特徴のひとつとなっているのが、スポーツを通してインクルーシブな社会を目指す取り組み。南事業部長は、「ヒュンメルは“Change the World Through Sport.(スポーツを通して世界を変える)”をミッションに掲げ、スポーツで社会をポジティブにしていくことを目指す‟KARMA”プロジェクトをグローバルで展開している。人権、平和、ジェンダーをテーマにしたこの活動は、ブランドにとって一番大事にしているところ」と語る。


こうしたなか、今後のブランド展開については、「2025年からヒュンメルは、これまでのスポーツブランドからスポーツライフスタイルブランドに進化させていく」と語る。南事業部長は、今後のスポーツを取り巻く情勢について「競技者は減っていく一方、スポーツをする人は増えていくことが見込まれる。そこで日常にスポーツを提案するブランドになる」と話す。これまでと同様に、サッカーやハンドボールといったシリアスなプレーヤー向けの商品をしっかり展開しつつ、新たなラインを加えながら、よりファッション性の高いラインをプラスしていく。さらに、受注生産によりサステナブルにも挑戦したい、という。


なお、1991年から「ヒュンメル」を展開してきたエスエスケイは、2013年に日本市場における「ヒュンメル」の商標権を取得している。


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