好調「ヒュンメル」についてエスエスケイ南剛ヒュンメル事業部長が語る――今期は前期比20%増での着地を予想、来年からスポーツライフスタイルブランドに進化させていく

エスエスケイの南剛ヒュンメル事業部長
エスエスケイの「ヒュンメル」事業が好調だ。今期(2024年7月期)の着地は、前期比120%程度を予測している。同社事業推進本部南剛ヒュンメル事業部長は「スポーツ流通のアスレチック商品が好調なうえ、スポーツスタイル商品のスポーツファンのビジネスもいい。在庫も適正になっている」と語る。
サッカーでは、昨年12月から発売したスパイク「VORART 3 PRO(ヴォラートスリープロ)」がヒットし、消化も進んでいる。このモデルは、足に悩んでいる人にもフィットするように、レギュラー、ワイド、スーパーワイドという3つのラストを用意したスパイクで、発売日にパナソニックスタジアム吹田で開催したトライアルイベントには、「ガンバ大阪の選手も駆けつけていただき、ユーチューバーの露出もあってニッチながら他にない切り口で評価を高めている」という。
ハンドボールシューズの動きも順調。パリ五輪では男子日本代表が、自力では36年振りとなる出場権を得ており、主軸にヒュンメル契約の安平光佑介選手がいることなどから、「さらなる注目度アップを期待したい」としている。
バスケットボールの調子も上がってきた。これまでの子どもをターゲットとした施策から、高校生以上を対象に、3 ON 3を始めとした普段でも着ることができる商品構成にしたところ、大きく伸びている。素材やパターンはスポーツ、デザインはファッションという商品づくりで受注につながっている。また、プレーヤーはもちろん、スポーツを楽しむ人、観る人、支える人のためのカテゴリーの「Hummel PLAY(ヒュンメルプレイ)のアパレルも好調で、消化率は80%を超えている。

VM78 CPHなど「ヒュンメル」で好調のライフスタイルシューズ