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2021年05月05日

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連載【いちがいもんの独り言⑳】初めて買った「ファーストシューズ」

今から29年前、娘のために初めて買った「ファーストシューズ」です。


神戸の「ポワソン」というヨーロッパの子ども服や子ども用品を揃えたお店で購入しました。今はもうないお店です。


この靴はイタリアの「キッコー」社製で、当時2万円ほどしました。清水の舞台から飛び降りる気持ちで、初めての子のために買いました(^◇^;)。さすがに手を抜かず、しっかりつくってあります。


ライニング(裏材)まで、すべて吸湿性の良い革です。本底も革でつくってあり、滑り止めのゴムがポイントに使ってあります。さらに底革は踵の上部まで巻き上げて、踵の歪みを抑制しています。もちろん、しっかりしたロングカウンターが中足部まできっちり入っています。


当時、私の知る限りでは、日本にここまでつくりこんでいるベビーシューズはありませんでした(もっと遥か昔には、あったのかも知れません)。しかし…、今思うと さすがに日本の生活事情には合いませんでした(笑)。


シューズ開発部に長年在籍することになるのですが、ちょうどこの頃に社長から百貨店・専門店向け子ども靴の開発の命を受けました。販促等のバックアップもあり、1~2年で、東京・大阪のNo.1百貨店で子ども靴売り場の主力商品になりました。当時は4000~8000円位の価格帯でした。コピー品まで出てきて、今思うと楽しい時代でした。


最近は、日本のベビーシューズも新素材と新製法を使い、かなり良い物が出てきました。まだ少ないですが、幅の選択肢もあり、就学前までは少し良い時代になってきました。


もしこれから私に赤ちゃんができたら、5000円位の日本のベビーシューズを買います!そうじゃのぅて孫へのプレゼントじゃろうって…。たしかに(笑)。


当時、「ポワソン」の店長さんは1時間近くこの靴について熱く語られました。さらに靴箱の内側には「次の替え時」と「店名」を記入されました。自分が靴を販売する立場になって、「なるほど」と思います。


早いもので、この靴の持ち主も、もうすぐ30歳になります。あ~あ、あのころが懐かしい…。


【松下 誠氏のプロフィール】

シューズコンフォートアドバイザー。広島県福山市でコンフォートシューズの販売を通して足と靴に関するアドバイスを行っている「シューズラボキュー」を経営。なお、“いちがいもん”とは広島の方言で「頑固者」を指す。


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