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2024年04月19日

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「ミズノ」史上最も環境負荷の低いランニングシューズ「ウエーブネオ」コレクションを発売――機能性と環境配慮の両立を実現

㊧ウエーブネオ ウインド、㊨ウエーブネオ ウルトラ

ミズノは、商品ライフサイクル(原材料調達~製造~輸送・販売~使用~廃棄)から排出されるCO₂を初めてオフセット(排出量の埋め合わせ)するランニングシューズ「WAVE NEO COLLECTION(ウエーブネオコレクション)」を、国内外で9月15日に同時発売した。


9月15日開催のオンライン発表会で、マーク・カイウェイ グローバルマーケティング室室長は「大変大きな問題である気候変動に対して、ミズノとして何ができるかを考えた。ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、シンガポールなど、海外のメンバーを巻き込みながら議論をして開発し、アメリカのNational Forest Foundationを通じた10万本の植林を実施することを決めた。この取り組みが、地球環境の保全につながり、未来を生きる子どもたちにきれいな地球環境を残していくことにつなげたいと考えている」とビデオメッセージを寄せた。


ミズノは、持続可能な社会の構築に向けて「2050年 カーボンニュートラル」の実現を目指している。その取り組みの中で、これまでに開発したフルマラソンにも使用可能なパフォーマンスランニングシューズの機能をそのままに、環境への負荷を低減するシューズを生み出すことを目指して同コレクションの「WAVE NEO WIND(ウエーブネオ ウインド)」、「WAVE NEO ULTRA(ウエーブネオ ウルトラ)」を企画・開発した。今後、その他のシューズやアパレル、用具を含めた全製品でのCO₂排出量の削減をはかっていくうえで、ウエーブネオがそれを牽引していくコレクションとなる。


「ウエーブネオ コレクション」は、2050年 カーボンニュートラルの実現に向けて、「環境負荷を低減しつつも、パフォーマンスブランドとして高機能なランニングシューズを世に送り出したい」という強い思いから生み出された。リサイクルポリエステルや藻類含む植物由来材料など、環境負荷の低い素材を使用することで、同社の従来製法の同レベルのシューズとの比較で、アッパーとソール原材料のCO₂排出量を「ウエーブネオ ウインド」は約20%、「ウエーブネオ ウルトラ」は約10%低減している。なお、1足あたりのCO₂排出量は、「ウエーブネオ ウインド」が11.372㎏-CO₂eq、「ウエーブネオ ウルトラ」は10.915㎏-CO₂eqとなっている。


アッパーのニット材料を無染色としたことで水資源を保全し、環境負荷を低減していることと合わせ、ミズノのランニングシューズ史上最も環境負荷を低減したシューズとなる。


さらに、これらのシューズの商品ライフサイクルにおいて排出されるCO₂を吸収することを目的として、米国National Forest Foundation(米国森林基金)と協力し、米国ジョージア州チャタフーチにおいて239エーカーの土地にロングパインツリー約10万本(1足当たり2本)の植林を2022年1月から2月に実施した。これらの樹木は、今後90年近い歳月にわたり大気中のCO₂を吸収し続ける。これにより、今期に全世界で販売される「ウエーブネオ コレクション」の商品ライフサイクルにおけるCO₂排出量579ton-CO₂eqを、植林によるCO₂吸収量で埋め合わせ、ミズノ史上初めてCO₂をオフセットする商品となる。


発売から1年間のグローバルでの販売目標は5万足(ウエーブネオ ウインド2万8000足、ウエーブネオ ウルトラ2万2000足)、国内販売目標は3000足(ウエーブネオ ウインド1800足、ウエーブネオ ウルトラ1200足)。


「ウエーブネオ ウインド」(税込2万2000円)は、環境問題に関心が高く、かつランニング時に推進力を感じる走り心地を求めるランニング初心者から上級者までをターゲットとする。材料重量比で60%が環境配慮素材を使用している。クッション性と安定性の両立を実現する基幹機能「ミズノウエーブ」 や、独自開発の高反発ソール素材「ミズノエナジーライト」と「ミズノエナジー」を搭載。また、アッパーには主にリサイクルポリエステルを使用。アウトソールには軽量かつグリップ性の高い「G3ソール」を採用しており、高いクッション性と反発性、軽量性を追求している。ソールに搭載している「ウエーブプレート」にはPebax Rnew(ぺバックスアールニュー)というひまし油を原料とする植物由来の素材を採用している。


「ウエーブネオ ウルトラ」(税込2万4200円)は、環境問題に関心が高く、かつランニング時に柔らかさを感じる走り心地を好むランニング初心者から中級者をターゲットにしている。材料重量比で70%が環境配慮素材。「ミズノウエーブ」をフォームウエーブの構造を採用して搭載し、アウトソールには「G3ソール」を採用。ミッドソール部には「ミズノエナジー」3タイプを初めて組み合わせて搭載しており、また踵部のソールの厚さを39㎜とすることで、これまでにないクッション性を追求している。


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