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2026年05月20日

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スニダン、“モノを資産として持つ”価値観の広がりに着目――新機能「コレクション」で持ち物の資産価値を可視化

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メディア向け勉強会で説明する鍛執行役員COO

ファッション&コレクティブル マーケットプレイス「SNKRDUNK(スニーカーダンク=略称スニダン)」を運営するSODAは、メディア向け勉強会を4月22日に開催した。勉強会では、リユース市場の拡大や消費行動の変化について分析するとともに、その流れを踏まえて新機能「コレクション」の開発背景や狙いについて説明した。


登壇したSODA執行役員COOの鍛哲史氏は、同社の歩みについて、「2018年にスニーカーの新着発売情報を発信するメディアとしてスタートし、その1年後に現在のマーケット機能をリリースした」と説明。その後はM&Aや他社とのパートナーシップを進めながら事業を拡大してきたと振り返った。2025年は、事業拡大に伴うオフィス移転や「スニダン鑑定研究所」の設立に加え、世界最大級のグレーディングサービス「PSA」とのパートナーシップ締結、LINEヤフーとの連携による「Yahoo!オークション」への鑑定サービス提供など、多くの取り組みを進めたという。


同氏は、「世界中が熱狂する次のマーケットプレイスを作る」をミッションに掲げているとし、現在のスニダンについて「高単価なファッションやコレクティブルの二次流通領域で、圧倒的取引数No.1のポジションを確立している」と説明した。


スニダンは、スニーカーやアパレル、トレーディングカードなどを中心に個人間取引サービスを中心に展開。今年1月にはアプリの累計ダウンロード数が1000万件を突破。取引されるすべての商品に対して鑑定と検品を実施している点を特徴として挙げ、「安心して取引できるプラットフォームを構築している」と強調した。


また、SNSや実店舗などアプリ外での接点を持つ点や、カタログ情報を整備した上で簡単に出品・購入できる点も強みとして紹介。物流や鑑定、顧客サポートまでを内製化することで、ユーザーが安心して利用できる基盤を築いているという。


リユース市場の拡大と「メリハリ消費」


勉強会では、国内リユース市場の拡大についても説明した。リユース市場はフリマアプリの普及を背景に成長を続けており、中古品売買が日常的な消費行動として定着。特にファッション領域では、ブランド品市場が約4000億円、衣料・服飾品市場が約6000億円規模となり、リユースファッション市場は1兆円を突破しているという。(※リユース経済新聞のリユース業界の市場規模推計2025より)


鍛氏は、「単なる節約ではなく、気軽に売って、また新しく買うという消費スタイルが定着した結果」と分析。スニダンでもアパレル取引が拡大しており、中古アパレルの取引件数は前年比で2倍以上のペースで伸長していると明かした。


さらに、物価高を背景とした消費動向にも言及。生活コストは抑えながらも、趣味や嗜好品にはお金をかける「メリハリ消費」が広がっているとし、高級バッグやアクセサリーなど高価格帯商品のリユース需要が高まっていると説明した。「新品より安く購入でき、不要になれば高値で売れる。支出をコントロールしながら好きなものを楽しめる手段として、リユースが選ばれている」と述べ、スニダンでも高単価アパレル・ラグジュアリー領域が成長を牽引しているとした。


「モノ投資」の価値観が浸透


同社は今回、スニダンを利用している10~60代の男女約3500人を対象に、モノの売買に関する独自調査を実施。その結果、約6割が「持ちモノを現金化できる資産」と捉えていることがわかった。


また、「リセールバリューがあることで高額商品でも購入しやすい」と回答した人は約6割以上に達した。同社では将来的に売れる安心感によって、購入時の心理的負担が下がっていると分析している。鍛氏は「お客様が重視しているのは、いくらで売れるかだけではなくて、そのもの自体にどれくらいの需要があって、売れやすいかといった点。判断材料としては、ブランド力だったり、希少性だったりというポイントをチェックしている。高く売れるかだけではなく、確実に売れるかいうところまで含めて判断しているということがわかる」と語る。


さらに、約7.5割が「持ち物の相場価格を把握したい」と回答。一方で、約6割が「相場把握に不便を感じる」と答えた。最近の売買価格を調べる手間や、商品状態ごとの価格差がわからないことが背景にあるという。


加えて、約7割が「売る予定がなくても、フリマアプリなどで相場を確認する」と回答。相場情報は売却時だけでなく、所有中にも知りたい情報になっていることが浮き彫りになった。


こうした調査結果を踏まえ、鍛氏は「モノは単なる消費対象ではなく、価値を保ち、管理し、必要に応じて循環させる資産へと変化している」と説明。同社では、「購入時は価値が続くモノ選び」「所有時は相場を見ながら価値を確認」「売却時は適正価格で売り、次へ投資する」という現在のこの消費行動について「モノ投資の一般化」と定義した。


新機能「コレクション」を提供スタート

新機能「コレクション」の利用方法

こうした消費行動の変化を背景に開発したのが、スニダンの新機能「コレクション」だ。同機能では、ユーザーが所有するアイテムを登録することで持ちモノの資産の可視化と出品が簡単にできる機能。アイテム登録はスニダンで購入したものは自動で登録されるほか、手動で追加することもできる。


スニダンでは従来から、売買相場を分単位で確認できる「相場グラフ」機能や、カタログ情報を活用した簡単出品機能などを提供してきた。今回の「コレクション」によって、持ち物の価値確認から管理、売買までを一気通貫で行える環境を整えた形だ。


鍛氏は、「価値を知る、回す、管理するという体験を一貫して提供していく」と述べ、単なるリユースプラットフォームではなく、価値を見える化し、「好きがめぐる循環」を加速させる考えを示した。


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