アシックス廣田康人代表取締役社長COO㊧とジャパンヘルスケア岡田大地代表取締役医師㊨(2021年2月22日開催のASICS Accelerator Program授賞式で)
アシックスは7月20日、投資子会社のアシックス・ベンチャーズ(蔭山広明社長)がヘルスケア・スタートアップ企業のジャパンヘルスケア(東京都江東区、岡部大地代表取締役医師)に出資した、と発表した。
ジャパンヘルスケアは、足病医の岡部大地氏が2017年6月に創業し、ひざや腰の痛みなど筋肉や骨に関する筋骨格系疾患の予防システム構築を目指している。「100歳まで歩ける社会をつくる」をビジョンに掲げ、スマートフォンで撮影した足の写真を解析してつくるオーダーメイドインソール「HOCOH(ホコウ)」を開発・販売している。
「HOCOH」は、履くだけで足から全身のバランスを安定させ、身体全体への負担を軽減できるインソールで、とくに足腰に痛みをもつ人に支持されている。また同社は、アシックスが2020年10月から2021年2月にかけて行ったスタートアップ企業との事業連携推進プログラム「ASICS Accelerator Program」で最優秀賞を受賞している。
今回の出資により、まずは両社で小中学生を対象とした「足健診(足の健康診断)」の実証実験に取り組んでいく。将来的には「足健診」を通じて子どもの頃から足をケアする文化を広め、子どもたちの足と未来の健康づくりをサポートするべく、製品やサービスの開発も検討していく。