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2022年07月01日

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兵庫・姫路市のイシヅカ靴店が「ひょうごレザー」と「播州織り」とコラボレーションしたファーストシューズを製作

5月に開催された「第103回東京レザーフェア」で展示された「ひょうごレザー」と「播州織り」を使ってイシヅカ靴店が製作したファーストシューズ

兵庫・姫路市の工房で靴づくりを行うイシヅカ靴店が、兵庫県の特産品である「ひょうごレザー」および「播州織り」とコラボレーションした“こだわりの手づくり”によるファーストシューズを作製し販売している。5月に開催された東京レザーフェアで、その商品が展示された。


イシヅカ靴店の代表、石塚昌美さんは、中学校の英語教師から一転、神戸、そしてイタリアで靴づくりを学び、2018年にフルオーダーを基本とする注文靴を製作するイシヅカ靴店をオープン。イベント等に出展しながら、オーダーシューズをつくる日々を送っている。


3者がコラボレートしたファーストシューズは、「ひょうごレザー」のピーアールのために兵庫県皮革産業協同組合連合会が石塚さんに作製依頼したのがきっかけ。なお、「ひょうごレザー」とは、原皮から生産した皮を100%使って、兵庫県内で鞣したもの。さらに排水など、廃棄物処理が適正に管理された工場で製造された革だけが認定される。


すでにファーストシューズを手掛けていた石塚さんは、ひょうごレザーに同じ兵庫県の西脇市や出身地の多可町が産地の播州織りを掛け合わせ、兵庫の特産品を生かしたオリジナルの靴をつくりたいと思い、バージョンの異なる16足のファーストシューズを製作した。古代鞣しとも言われる白鞣し革を使った「生成りのこころ」、揖保川の軟水から生まれた“しっとり”した革を使った「赤ちゃんのほっぺ」、播州織工業協同組合が特許を取得しているクラッシュ加工を生かした「竹取物語」など、1足1足にストーリーをもたせている。


インソールに名前や生年月日を刻印でき、ギフトにも最適な手づくりのファーストシューズは、子どもが生まれてからオーダーしても履けるまでに手に届く。価格は税込、送料込で3万8000円。


兵庫県の姫路市とたつの市を中心とした地域で広く生産されているレザーは、その生産量が全国の70%を占めるという。牛革や馬革など、いろいろな種類の革が作られている。一方、播州織りは、糸を先に染めてから編み上げるため、色落ちが少なく美しい仕上がりとなる。また、さまざまな編み方があることも特徴のひとつ。


イシヅカ靴店の工房は、姫路市にあるが、たつの市にも隣接しているため、立地としては直接タンナーに買い付けに行くことができる好条件。石塚さんは「革の作り手と直接、話ができるところや、雰囲気を感じとれる環境は、大変勉強になる」と語る。


石塚さんは「私の靴を通して、この2つの産業の良さ、また手づくりの良さを1人の職人として発信したい」と語る。開業してまもなくコロナ禍に見舞われ、人と接する機会が少なくなって苦しんだが、「対面して、その人となりやストーリーを聞いて靴づくりをしたい」と、イベントや催事でのアピールに努めている。


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