東京都立皮革技術センター台東支所が10月24日(金)に施設を公開――試験室や台東分校「製くつ科」の見学会も実施

東京都立皮革技術センター台東支所は、城東職業能力開発センター台東分校との共同企画で、10月24日(金)に施設を公開する。時間は午前10時から午後4時半まで。会場は、東京都立皮革技術センター台東支所(東京都台東区花川戸1-14-16)の3階。
内容は、「所内見学」として、試験室および台東分校「製くつ科」の見学会を実施する。時間は午前10時からと11時から、午後3時半からの計3回。また、「かわとはきものギャラリー」の展示を行う。さらに「技術相談」として、靴・はきもの等に関する相談を受け付ける。なお、同日14時からは、「皮革関連セミナー」(テーマ:靴の安全性~一般靴の靴底耐滑性~)も行われる(事前申込制)。
皮革技術センター台東支所は、東京都の伝統的地場産業のひとつである皮革・靴はきもの産業に係る中小企業の振興に寄与するために、主に技術力の向上を目的に試験、研究、相談指導を行っている。
検査機器を持たない中小企業者等の依頼に応じて、各種試験・検査を実施する依頼試験、企業・業界の要望や行政課題に応えて、靴の高付加価値化の支援に重点を置いた研究、さらには電話や来所による技術相談を行っている。また、試験研究などで得られた成果、最新の技術・産業情報等を刊行物の発行やセミナーなどにより提供している。
一方、城東職業能力開発センター台東分校は、公立の職業訓練施設として、全国で唯一「製くつ科」の訓練を行っている。製くつ科は、1年間の訓練で革製紳士靴と婦人靴の企画・製甲・底付け等、製造工程の基本的な知識と技術・技能を学ぶ。また、夜間には主に中小企業の皮革関連産業で働いている人を対象に、製靴・修理に関するキャリアアップ講習を15コース行っている。
全国の革製はきもの製造事業所の約3割が東京都に集中し、その約4割が台東区に所在している。東京都では、こうした立地条件に鑑み、地場産業の振興のため、靴に関する総合的サービス施設として、試験研究機関(台東支所)と職業訓練機関(台東分校)の2組織を同一施設に設置して連携することで、各々の事業に相乗効果を発揮している。
施設公開に関する問い合わせは、東京都立皮革技術センター台東支所(TEL03-3843-5912)まで。
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