【インタビュー】弘進ゴム西井英正社長に聞く――「シューズ事業は価格改定に注力する」
2024年のシューズ事業は、量販店向けは価格改定が認められず一部転注(注文が他社に変更されること)が進み、稼ぎ頭のゴム長靴も、コロナ明けの製品流入で市中在庫が積み上がり、利益確保が難しい状況にある。また、自動車の認証不正問題に伴う生産停止や、市況悪化に伴う建設機械、農業機械の生産減が、加工品事業に影響を与えている。
■2024年を振り返って
コスト上昇分の製品価格への転嫁が進まず、非常に厳しい年でした。特にシューズ事業では適正価格の提示に伴う転注もあり、業績は低調。化工品事業では、組付け部品として採用されているものはある程度進みましたが、汎用品ではシューズ事業と同様に価格転嫁が進みませんでした。市況の悪化も相まって業績も落ち込みました。
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