子どものために裸足感覚で履けるシューズとして開発したGRIPDROP COVER
広島市でランニング専門店「RUN +(ランプラス)」を運営するランプラス(土路生忠代表取締役)は、6月末に都内で開催されたOUTDOOR EXHIBITIONで、「日本で初めてヴィブラムソールを採用して量産された子ども靴」(土路生氏)GRIPDROP COVER(グリップドロップ カバー)を初披露した。
土路生(とろぶ)氏は2015年、趾(足指)の筋力強化のため、日本の伝統的な履物「足半(あしなか)」を現代風にアレンジし、凸形状をもたせたつま先だけのトングタイプのサンダル「ASHINAKA」を発売して、オリジナルブランド「GRIPDROP(グリップドロップ)」を立ち上げた。「ASHINAKA」は2021年にマイナーチェンジを行い、現在は「ASHINAKA♯02」に進化させている。サイズはS、M、L(22~28㎝に対応)で3300円(税込)。
その後、“履いて歩くだけで趾を鍛えられるというASHINAKAの機能を足袋に組み込むことを考え、さまざまな苦難を乗り越えて2020年、GRIPDROP初のシューズとして「ORIGINAL#01」を開発した。左右のくるぶしの高さが異なるという独特のデザインで、アウトソールにはヴィブラムのシティプラスを搭載。製造は、足袋シューズの実績が高い岡山の丸五で行っている。サイズは、23~28㎝で、1万7380円(税込)。
左写真:つま先だけのトングタイプのサンダル「ASHINAKA#02」㊧㊤とベアフットランニングサンダル「GRIPDROPワラーチ#01」㊨、右写真:ASHINAKAの機能を足袋に組み込んだ「ORIGINAL#01」
同時に、それまで手作業で削ってつくっていたアウトソールと紐だけのロード&トレイル兼用のベアフットランニングサンダル「GRIPDROPワラーチ#01」の量産化もスタートさせた。アウトソールには、25㎝の片足で63gと軽量で柔らかく、足に吸い付くような感触のヴィブラムのモルフレックスを採用。履いているうちに表面が足の形に沈み込んで、フィット感が増すという。サイズは23~28㎝で、7700円(税込)。
そして今年、GRIPDROP COVERをデビューさせた。土路生氏は「子どもの足が弱くなっている。そこで、不必要なものを削ぎ落したベアフットシューズとすることで、靴を履いていても裸足感覚でいられるシューズを目指した」と話す。縫い目がないため、素足で履くこともできる。ヴィブラムのメガグリップソールを搭載しながら、価格は子ども用(16.0~22.5㎝)で5940円(税込)に設定している。23.0~28.5㎝で展開する大人用(税込9900円)も用意している。
これら「GRIPDROP」の製品は、RUN +の店舗とEC、および一部卸先で販売している。