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2025年02月19日

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「ミズノ」から初の小売業向けワーク用スニーカー「FREEROAD EU 31L」――スーパーのサミットと共同企画



ミズノは、都内中心に食品スーパーを展開するサミット(東京都杉並区、服部哲也代表取締役社長)と、水や油が散ったフローリングやタイルの床面でも耐滑性を発揮する、ワーク用スニーカー「FREEROAD EU 31L(フリーロード イーユー サンイチエル)」を共同企画した。同社が、小売業で働く人向けにワーク用スニーカーを発売するのは初めてで、7月20日からミズノワーク品を扱う全国の作業用品専門店や、ミズノ公式オンラインなどで発売している。


厚生労働省が公表した労働災害発生状況によると、令和4年の労働災害における休業4日以上の死傷者数は前年比1769人増(同1.3%増)と、過去20年で最多だった。業種別では、小売業や清掃などの第3次産業が半数以上を占めており、労災の種類では転倒が全体の約4分の1を占めている。このような状況から、第3次産業における転倒労災は社会的にも問題視されている。


そこで、FREEROAD EU 31Lの開発にあたり、小売業で働く人の中には、運動靴など作業用途以外の靴で業務をする人もいることに着目。FREEROAD EU 31Lは、一見すると普通のスニーカーだが、アウトソールは水や油が付着してもソールの溝にたまりにくい意匠を採用。また、接地面を平らにする鏡面仕上げにより、地面との接地面積を増やした。その結果、水や油が散ったフローリングやタイルの床面でも耐滑性を発揮する。また、つま先を高くしたソール設計にすることで、つまずきにも配慮している。


また、作業中とくに傷みやすいつま先部分に、耐久性のある人工皮革を補強することで、つま先の消耗に配慮。さらに、アッパーには耐久性を求められる建設、物流、製造といった業種で使用されている、ミズノのプロテクティブスニーカーと同様の人工皮革を使用している。


さらに、踵部のクッション性を高める「セル構造」を搭載したミッドソールを採用。セル構造は、複数の独立した突起状設計で各セル同士に隙間を持たせ、隙間により荷重時に各セルがたわむことで、クッション性を高めている。また、ランニングシューズに採用している柔らかいミッドソール素材、U4icX(ユーフォリックエックス)を搭載することでクッション性を向上させている。


サイズは22.0~28.0、29.0㎝で、ウイズは3E。カラーはホワイト×シルバー、ブラック×グレー×ホワイト、ブラック×グレー×ブラックの3色。価格はオープン。ミズノは、このワーク用スニーカーで、小売業で働く人の足元から支え、労働環境改善をサポートする。なお、FREEROAD EU 31Lの発売から1年間の販売目標は9000足としている。


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