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2024年04月29日

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ヴィブラムジャパン、徳島・上勝町のゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)アクションホテルと契約――川村通商を通じてスタッフに分解可能な「ヴィブラム コンポーネント」シューズを提供

VIBRAM COMPONENT -Special upper by issoku㊧と徳島県上勝町のHOTEL WHY㊨

ヴィブラムジャパン(東京都中央区、眞田くみ子代表取締役)は、ビジネスパートナーである川村通商のサポートのもと、世界初のゼロ・ウェイストアクションホテルである「HOTEL WHY」(徳島県上勝町)とパートナーシップを結び、ホテルスタッフにVIBRAM COMPONENT(ヴィブラム コンポーネント)を採用したフットウェアをユニフォームとして提供することになった、と9月25日(月)に発表した。


着用開始に先立って7月24日に、川村通商が運営するワークショップが開催され、ホテルスタッフ自ら、自身が着用するフットウェアを作製した。このワークショップでは、アッパーを左右兼用にすることで製造工程における型を4分の1まで削減させ、さらなる環境負荷の低減を目指したパーツを用いたフットウェア「VIBRAM COMPONENT -Special upper by issoku」を作製。HOTEL WHYスタッフは、同施設内での業務や宿泊客に向けて行われている「ごみの分別ツアー」で、このVIBRAM COMPONENT -Special upper by issokuを1年間着用する。


日本で初めてゼロ・ウェイスト宣言を行った徳島県上勝町は、町内で出るゴミを45種類に分別し、現在では80%以上のリサイクル率を実現している。2003年から続くゼロ・ウェイストの取り組みにより、町内のゴミの分別とリサイクルを促進しており、その一環として「HOTEL WHY」では宿泊客がゴミの分別ツアーや滞在中に出たゴミを実際に分別して捨てる体験を行うなど、宿泊客が自らの消費行動を見つめ直す体験を提供する独自の取り組みが注目を集めている。


リサイクルの45分類の中で“フットウェア”は製造過程で素材同士を接着剤や縫製で固定してしまうため、どうしても分別が難しく、これまで焼却処分ごみとして扱うしかなかった。上勝町で分別されている45種類の廃棄物に、フットウェアそれぞれのパーツを簡単に分解して割り当てることができるVIBRAM Componentが高く評価され、今回のパートナーシップへと至った。


VIBRAM COMPONENTは、接着剤や業務用の工具を一切使わずにフットベッドとアウトソールにアッパーを装着することができる革新的なソールプロダクト。それぞれのパーツを手作業で組み立て、また分解できるため、廃棄時の分別の際にも最低限の工数で環境に対するインパクトを最小化できる。


また、アウトソールのコンパウンドにリサイクルラバーを約30%配合したヴィブラム「エコステップリサイクル」や、約90%自然由来の素材を使用したヴィブラム「エコステップナチュラル」を指定することで、さらにエコフレンドリーなフットウェアに仕上げることも可能。


上勝町は、徳島市内から車で約1時間ぼところにある人口約1400人の町。大部分が標高700ⅿ以上の山地に覆われ、急な斜面に棚田や段々畑の風景を残す。2003年に自治体として日本で初めての「ゼロ・ウェイスト(Zero=0、Waste=廃棄物)宣言」を行った。上勝町は、ごみをゼロにする=ごみをどう処理するかではなく、ごみ自体を出さない社会、を目指し、ごみ収集を行わず、生ごみなどはコンポストを利用し、各家庭で堆肥化。瓶や缶などのさまざまな「資源」を住民各自がゴミステーションに持ち寄って45種類以上に分別することで、現在の上勝町のリサイクル率は80%を超えている。


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