包括連携協定を締結した秋元克広札幌市長㊧とコロンビアスポーツウェアジャパンのラッザリ・マッスィモ代表取締役社長㊨
コロンビアスポーツウェアジャパンは、北海道札幌市と「持続可能な世界都市さっぽろの実現」を目指す包括連携協定を11月29日に締結した。
「コロンビア」創業の地であるアメリカ・オレゴン州「ポートランド」と「札幌」にはいくつかの共通点がある。ほぼ同緯度に位置し風土が似通っていること、両市とも開拓者によって開かれた都市であること、そして札幌は開拓当時多くのアメリカ人の指導を受けて発展したこと。それらの理由から1959年に札幌として初の姉妹都市提携をポートランドと結んだ。
コロンビアは、この姉妹都市関係を背景に「ポートランド」と「札幌」両都市の厳しいウィンターシーズンを快適に過ごせるようにと2つの都市名を掛け合わせたフットウェアコレクション「SAPLAND(サップランド)」を開発し、雪上や凍結した路面でも滑りづらく、暖かいシューズとして、これまで多くの人に愛用されている。
このような縁から2024年6月、札幌市とポートランド市の姉妹都市提携65周年事業の一環として、秋元札幌市長を代表とする訪問団がコロンビア米国本社を訪問。これをきっかけにポートランドに強い結びつきをもつコロンビアと札幌市が相互に連携した取り組みについて協議がスタートし、今回の包括連携協定の締結が実現した。
本包括連携協定の締結により、札幌が有する広大なフィールドや自然環境などの地域資源と、コロンビアがもつアウトドアに関する知見といった資源を活用し、アウトドア活動や環境の保全、その他の地域活性化に資する取り組みを推進することで、高度な都市機能と豊かな自然環境が調和した札幌の魅力や活力の向上をはかり、持続可能な世界都市さっぽろの実現を目指す。
連携協定の内容は、①豊かな自然を生かしたアウトドア活動および自然環境保全の推進に関すること、②次世代を担う子どものアウトドア体験や職業体験に関すること、③市内山岳地帯の安全安心な環境の保全、活用等に関すること、④その他アウトドアスポーツ振興や観光振興、地域活性化に関すること。
具体的取り組み事項としては、①札幌の自然を生かしたアウトドアアクティビティイベントの開催、自然環境保全に関する取り組みの推進、②市内野外教育施設における子ども向けアウトドア体験コンテンツの展開、年間を通じた各種イベントのサポート、③子どもの職業体験プログラムの受け入れ協力、④山岳救助隊が着用するウェア等の装備の提供、安全啓発の共同プロモーション、などを予定している。