
締結を結んだアキレスの日景社長㊧と大石田町の庄司町長㊨
アキレスは、山形県北村山郡大石田町と「災害時における避難所等で使用する物資の供給に関する協定」を、6月4日(水)に締結した。同日、アキレス本社で締結式を行い、庄司中大石田町長と同社日景一郎社長が協定書を交わした。
今回の協定は、大石田町内において災害が発生、または発生する恐れがある場合に、避難時や避難所等で使用する物資を同社が供給することを定めたもの。大石田町の要請に基づき、同社製品を速やかに供給し、被災された人々の救援活動や被災場所の復旧活動を支援する。
レスキューボートやエアーテントなど防災関連製品を開発・製造している同社は、2022年2月の栃木県足利市との協定締結を皮切りに、これまで13自治体と災害協定を結んでいる。近年、全国各地で大きな災害が頻発するなかで、今後も災害の現場で活動する人々や被災者への支援を進めていく考え。
締結式で庄司中大石田町長は、「近年、自然災害は激甚化・頻発化しており、大石田町においても昨年の大雨で床下浸水や冠水の被害が発生した。また、令和2年7月豪雨では最上川が氾濫、河川近傍の多くの住宅等が浸水し、町の約8割が断水するなど、大規模な被害を経験している。さらに、町内には山形盆地断層帯北部が走っており、今後30年の間にマグニチュード7クラスの地震が発生する可能性も指摘されている。こうしたなか、今回の協定を通じて、災害発生時に避難所で必要なマットレスやベッドなどの生活物資、さらにはレスキューボートやエアーテントといった資材を供給いただけることは、町民の避難生活を支えるだけでなく職員の災害対応業務の負担を軽減する上でも大変心強い。この協定を活かし、町民の安全・安心な暮らしを守るため、引き続き防災対策に努めていく」とコメントしている。
アキレスの日景一郎代表取締役社長は、「当社は‟社会との共生=顧客起点”を企業理念に掲げ、自然災害の脅威から生活と人命を守り、安全・安心な社会を実現することを標榜している。2021年に防災事業部を立ち上げ、レスキューボートやエアーテントといった製品を展開しており、今後もコアテクノロジーを活かした新たな製品やサービスを拡大していく。このような事業展開のなかで、当社自らも社会的責任を積極的に果たし、地域の共助の一翼を担うべく、本協定締結の運びとなった。大石田町は最上川舟運の歴史と文化が息づいた町であり、近年では、庄司町長のリーダーシップのもと、防災意識向上に向けた取り組みにも力を注いでいると承知している。このたびの協定を機に、大石田町との連携を一層深めるとともに、地域防災に貢献できるよう努めていく」と述べている。