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2025年07月12日

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ミドリ安全が業界初の遮熱技術を搭載した作業用安全靴を新発売――表面に特殊加工した遮熱革により靴内部温度を最大8℃低減



ミドリ安全は、太陽光の近赤外線を効果的に反射し、靴内部の温度上昇を抑制する新開発の遮熱革「CBL」を採用した長編上安全靴「PRM230F オールハトメ遮熱」の法人向け販売を、6月23日から開始した。


この製品は、建設・土木・電力・鉄道など、屋外での過酷な作業環境に従事する人々の足元の快適性と安全性を追求した長編上安全靴。なお、個人に向けた一般販売は2026年夏頃を予定している。


厚生労働省が発表した最新統計によると、令和6(2024)年における職場での熱中症による死傷者数は1257人(前年比151人・約14%増)と過去最多を記録し、そのうち建設業での死亡者数は10人と全業種で最多となっている。また、2020~2024年の建設業における熱中症死亡者数は54人に上り、全業種の死亡者134人の約40%を占めるという突出した状況が続いている。


このような深刻な労働災害の現状を受け、同社では外壁・道路用の遮熱塗料技術を応用した独自の遮熱革「CBL」を開発。革の表面に遮熱塗料にも使われる特殊素材を加工することで、太陽の熱エネルギーの約半分を占める近赤外線の反射率を高め、靴内部への太陽光による熱の侵入を大幅に抑制することに成功した。一般的な黒革安全靴との比較実験では、内部温度で最大8℃、靴の表面温度においては最大13℃の温度低減効果が確認できた。


また、最高レベルの耐滑性能とつまずき防止設計も特徴のひとつ。JIS規格の耐滑性能F2に合格した最高レベルの耐滑性により、濡れた路面や油で滑りやすい現場でも確実なグリップ力を発揮。また、つま先を高めに設計したことで、段差や配管などでの引っかかりによるつまずきを軽減し、転倒事故のリスクを低減する。


靴底には、発泡ポリウレタン2層構造を採用。着地時の衝撃を効果的に吸収し、コンクリートやアスファルトの上での長時間の立ち作業や歩行でも疲れにくい快適な履き心地を実現している。


このほか、長時間作業に配慮した快適設計として、ゆったり設計で圧迫感を軽減する新ワイド樹脂先芯、足首周りのあたりを柔らかくし、靴ずれを防止する履き口クッション、編み上げタイプでも脱ぎ履きがスムーズなサイドファスナー、一日中衛生的で快適な環境を維持するプレミアムインソール(抗菌・防臭)を採用している。


サイズは22〜28、29、30㎝。(22〜23㎝と29、30㎝は受注生産)。標準価格は3万7180円(税込)。


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