
アサヒフットケア 005。㊧からホワイト、サックス、ブラック、グレー、ラベンダー
アサヒシューズは、国立大学法人佐賀大学医学部および佐賀大学医学部附属病院との共同開発による「アサヒフットケア」から、従来モデルより足への負担(足底圧)を低減、性能を向上した新モデル「アサヒフットケア 005」を、4月1日に発売している。
アサヒフットケアは、靴内部の縫い目や段差を極力なくしたシームレス構造を採用し、中材に肉厚のウレタンフォームを挟み、やわらかく足を包み込む。そして、同社が独自に収集した60万件超の日本人の足型データを基に、とくに第1趾(足の親指)側に余裕を持たせた幅広でつま先ゆったりのラストを採用している。また、アウトカウンター構造により、靴内の踵の負担を軽減しながら、着地時の足のぐらつきを抑制。さらに、足が‟スッと”滑り込むように入りやすい履き口の形状になっている。
生活習慣の乱れが引き起こす高血圧や糖尿病などのさまざまな病気は、社会的課題として知られている。日本では約2000万人が高血糖値に起因する疾病患者およびその予備軍とされる。血糖値の上昇にともなうさまざまなリスク、その兆候は足にも現われ、重篤な状態に至ることもある。アサヒフットケアは、魚の目や巻き爪、外反母趾など、足に現れる兆候やトラブルに着目し、足にかかる負担を軽減することにとことんこだわって開発した産・学・医共同開発のシューズ。
高いクッション性とフィット感を追求し、‟雲の上を歩いているよう”と評される履き心地で、甲高幅広など靴選びに悩む人や、立ち仕事の多い医療従事者らに愛用され、発売から3年余りで販売足数12万足を超えるヒット商品となっている。
新製品の「アサヒフットケア 005」は、ミッドソールに円柱状の免荷構造体を内蔵した高弾性EVAを採用することで、足の負荷(足底圧)を従来モデルから約20%低減(一般的な靴に比べ約40%低減)。さらにアッパーにポリエステルメッシュを採用して通気性を高めることで、履き心地の快適性を向上させている。
アウトソールは、特許技術(特許第7062234号、令和6年度九州地方発明表彰「福岡県発明協会長賞」受賞)の「モーションガイドスロープ」を搭載し、正常な体重移動を促し、足の負担を軽減する。素材は、全面に滑りにくく耐久性の高いラバー素材を採用した。一般的に、アウトソールにラバー素材を多用すると重くなるが、「アサヒフットケア 005」はミッドソールを軽量化したことで、旧モデルと同等の重量(23.5㎝で約290g、26.0㎝で約360g)に抑えている。
洗濯機での丸洗いもOKで、洗った後の排水もスムーズな設計にしたことで、速く乾く(従来品との比較で乾燥時間は30%以上短縮される試験結果を得ている)。さらに、ライニング材とインソール表布には抗菌防臭加工素材を採用し、繊維上の細菌の増殖を抑制、防臭効果がある。
価格については、材料調達や製法見直しによる生産効率化、輸送効率化などの企業努力でコストを抑え、9680円(税込)と旧モデル価格に据え置いている。
カラーはホワイト、サックス、ブラック、グレー、ラベンダーの5色で、サイズは22.0~27.0、28.0㎝(サックスとラベンダーは22.0~26.0㎝)。ウイズは4E。