
上段(左から)HyperV #233、HyperV #2500、下段(左から)HyperV #2600、HyperV #207。(右の囲み)HyperVソールの新型と従来型
日進ゴムは、滑らない靴を追求したワークシューズとして人気の「HyperV(ハイパーV)」から、新たにJSAA A種(先芯入り)シリーズのプロテクティブスニーカー4タイプを6月13日に発売した。新設計と新たに採用した素材により安全性と快適性をより高めた魅力的なプロスニーカーになっている。
高齢化などを背景に、転倒による労働災害(休業4日以上)は労働災害全体の約2割を占め、深刻な社会問題となっている。厚生労働省の「人口動態調査」によると、転倒・転落による年間死亡者数が交通事故死を上回っており、転倒防止は国民的課題といえる。
日進ゴムは、独自開発のHyperVソールで「滑らない靴」を追求し、さまざまな現場で高い評価を獲得。2024年には、労働災害防止に貢献した企業を表彰する厚生労働省「SAFE CONSORTIUM AWARD サービス産業・企業等関連部門」でブロンズ賞を受賞している。
特許と立体商標を取得しているHyperVソールは、スロープ付きのV字重層構造で、滑りの基になる液体を地面との接地面から追い出し、かつグラつきなく安定させることで静摩擦から動摩擦への移行をスムーズにさせ、摩擦力を極めて高い状態で維持する。
新設計のHyperVソールは、従来品比で接地面積を36%拡大し、さらなる耐滑性能を実現。同時にミッドソールとアウトソールの構造を最適化し、長時間着用しても疲れにくい設計を追求。安全性と快適性を両立させることで、作業効率の向上に貢献する。
また、長時間の作業でも疲れにくいミッドソール設計を採用。新しく調合された配合で、適度なクッション性を追求しつつ、足元の安定性を確保することで、一定の反発力と耐久性をバランスよく両立した。さらに機械などの硬い物にぶつけた際にも、強いつま先補強ゴムの採用や、脱ぎ履きで破れやすい踵内側の補強も施している。
ワークユーザーから特に要望の高かった「高耐久性」も実現。素材コストの上昇が懸念されるなか、ブランドシューズの高価格化を背景に、ユーザーの「良いものには投資する」という声を後押しに商品化が可能となった。これにより、長期使用によるランニングコスト低減と高機能性の両立を実現している。
ラインアップは、ガソリンスタンド、半導体・印刷工場向けのベルトタイプで静電気帯電防止機能搭載の「HyperV #233」(税込8800円)、紐タイプの「HyperV #2500」(税込8250円)、反射材・アウトカウンター機能搭載で物流業に最適な通気性重視モデル「HyperV #2600」(税込8250円)、分割羽根構造による高フィット感が特徴で、鉄先芯仕様の金属加工業向けモデル「HyperV #2600」(税込8800円)がある。