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2024年04月19日

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連載【いちがいもんの独り言⑭】片足ずつ買う驚きのザンビア靴事情を再び

「いちがいもんの独り言⑧」で書いたザンビアの靴事情。それを聞いたのはもう2年前ですが、最近、話を伺った女性が再び白人のパートナーと二人で店に来られました。早速、この前のコラムを読んでいただき、話が盛り上がりました。


二人は前回来店のあと、カナダに里帰り。そしてザンビアで働き、久しぶりに奥さんの日本に里帰り。パートナーのアレックスさんの靴は、北米・アフリカを歩き周り、ソールがとても減っていました。今回、同じ靴を4足目の購入。


私が店を始めてもうすぐ13年、創業前から続くロングセラーの靴です。量産メーカーの靴でこれだけ続くモデルは珍しいです。


さて、またザンビアのことをお聞きしました。おもしろいことに、地元の人は何が起きても走らない! とにかく歩く! 走るのを見たことがない!


広い道路を横断するとき、車が近づいて来ても、走っている風に腕だけは速く振るけど…絶対走らない(笑)


その代わり、急ぐときは歩くスピードがやたらに速い! ハッキリとはわからないけど、走る習慣がないのではないかということです。同じアフリカ大陸でも、ケニアはマラソンが強いのに、全く異なるのですね…不思議です。


ザンビアでは靴の手入れ用品 、例えば靴クリームや靴ブラシは売っている。それなのに、それ以外の靴べらや靴紐は売っているのを見たことがないとのこと。


前回のコラムでは、道端で中古の靴、それもデザインの違う片足ばかりの靴を山積みにして売っている光景を掲載しました。前回の写真を拡大してもう一度掲載しましたので、よく見てください! 片足ばかり並んでいませんか?


そこで、もう片足はどうなっているのですか?と聞くと、「現地の人は片足ずつ別々に買って、自分の好みに合わせて履くのが普通です」と(驚)。


気にして見ないと気づかないくらい、よく似ているけど左右違う靴を上手いこと合わせて履いているという。


二人の職場には400人のスタッフがいて、世界中の色々な国から集まっている。 靴文化圏から来た人たちは最初、ずいぶん面喰らったようです。


しかし、生活していると郷に入っては郷に従えで、真似はしないけど、見慣れてくるようです。


【松下 誠氏のプロフィール】

シューズコンフォートアドバイザー。広島県福山市でコンフォートシューズの販売を通して足と靴に関するアドバイスを行っている「シューズラボキュー」を経営。なお、“いちがいもん”とは広島の方言で「頑固者」を指す。


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