Trait d’union(トレデュニオン)8月号と橋間先生の講義内容(一部)
シューフィッターの会報誌「Trait d’union(トレデュニオン)」に、5月に行われた補修講座の内容が載っています。スポーツ医の橋間先生の「足ゆびと体幹との関係」についての講義です。講義の中で、足ゆびと身体と関わり、足ゆびの大切さを語られています。興味がある方は「Trait d’union」8月号(No.67)をご覧ください。
ちょうど、足ゆびについて書きたいと思っていたところなので、ここからは、わたしの思っていることを書きます。
小趾(手の場合は小指•足の場合は小趾)は、実はとっても大事なんです。小趾の爪が小さくなっているということは、きっと小趾が機能し難い状態です。 小趾くらい機能し難くても大した問題はない、と思っていませんか?
その筋の方たちが、おとしまえに何故手の小指を落とすか。理由は、小指が無いと物をしっかり握れなくなるからかも。それは困りますね…。足も、小趾をはじめ足ゆびが機能不全になっていると、歩くことにも、しっかり立つことにも支障がでます。
自分は「そんなことは無い、大丈夫だ」と思っていませんか?それでは試しに、椅子に座って、ぐしゃぐしゃにまるめた新聞紙を足で広げてみてください(広島県立大学長谷川教授考案)。
足ゆびが思うように使えず、あぁ〜じれったい、頭も熱くなりませんか。思ったように足ゆびが使える人は、まずいません。足ゆびが頭と繋がっていること、そして思うように動いていないことを実感すると思います。タオルギャザー運動より、よっぽど足ゆびと脳を活性化させますよ。
話は戻りますが、小さくて目立たないけど、けっこう大きな仕事を担っている小趾。その爪が、とっても小さかったり無くなりそうな方は、靴も見直す必要があると思いますよ(コレを言いたかった)。
それから、足ゆび、特に小趾の裏にエッジが立っているというか、三角になっている人は足が臭いんじゃないかなぁ。なぜって…、足趾が長い間拘束されて、足がストレスを受けているから。
がんじがらめに体を縛られて身動きとれないと嫌でしょう。冷や汗も出るんじゃないかなぁ。足ゆびも同じですよ。これも靴を見直すことをお勧めします!
靴の選び方•履き方で、大切な足ゆびの機能を阻害することがありますよ!と言う話でした。
【松下誠氏のプロフィール】
シューズコンフォートアドバイザー。広島県福山市でシューズの販売を通して足と靴に関するアドバイスを行っている「シューズラボCue(キュー)」を経営。なお、“いちがいもん”とは広島の方言で「頑固者」を指す。