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2024年04月20日

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「アグ」がアースデイを祝して地球への投資を言明――2025年までに100万エーカーの農地回復を公約、日本では坂本龍一氏設立のmore treesとパートナーシップ結び“UGGの森”を育成

サステナブル製品の最新作「Sugarcloud Slide」。㊧からサニーイエロー、ドラゴンフルーツ、ブラック

デッカーズジャパンが展開する「UGG(アグ)」は、2023年のアースデイのテーマである“Invest in our Planet(私たちの地球への投資)”に準じて、地球へ何をどのように還元するかとともに、ブランドがチャレンジする今後の課題を共有する。


UGGは、2025年までに環境再生型農業によって100万エーカーの農地を回復させることを公約しており、すでに2年間で31万エーカーの修復を実現している。100万エーカーとは、テニスコート約1600万面分と同等の規模になる。土壌の健全性を高め生態系の回復力を向上させるアプローチを行うことで、土壌は大気中の炭素をより多く吸収することができるようになる


またUGGは、長い間副産物と考えられていた素材が大量に存在することに着目し、皮革に加え今ではウールの再利用でも業界をリードしている。バージンウールの使用量をわずか2%にまで抑え、水やエネルギーの使用量、CO2排出量も削減している。UGGのフットウェアに使用される素材の半分以上がリサイクル、再生可能、リジェネラティブ、または認証された天然由来の素材となっている。


持続可能な資源に注目が集まる中、水不足はすでに世界の人口40%以上に影響を及ぼしており、水質汚染や水使用による影響を無視することはできない。UGGはサプライヤーと協力し、製品を染める、浸す、すすぐという工程における代替手段を模索し、製造工程全体を通して水の使用量を抑えるソリューションの導入に取り組んでいる。節水と再利用により、2019年以降のフットウェア1足あたりに使用する水の使用量を37%削減している。


サプライチェーンからの二酸化炭素排出量については、規模を拡大できる実証済みのソリューションを特定するための取り組みを進めており、2030年までにフットウェア1足あたりの二酸化炭素排出量を40%削減することを目標に掲げ、2019年以降、すでに31%の削減を達成している。


最も持続可能な衣服は、間違いなく修理できる衣服。そして、今持っている靴をより長く使い続けることは、消費者としてできる最も地球にポジティブな影響を与える行動の1つである。それが、UGGが本社米国で靴の修理会社、NuShoeと共同で靴のリペアプログラム「UGGrenew」を立ち上げた理由の1つであり、製品のライフサイクルを延ばすというブランドの計画にとって重要なプログラムとなっている。


リニュー、リストア、リフレッシュの3つのオプションがあり、手作業での修復とスチームクリーニングにより、ゴミを減らすことで地球を守りながら、ブーツに第2の人生を与え、気に入ったブーツを再び愛用できるようになる。この取り組みは、日本でも現在、導入を検討している。


今年のアースデイを機に、UGGはサステナブル製品の最新作「Sugarcloud Slide(シュガークラウド スライド)」(税込2万5300円)を紹介している。UGGのシグネチャーであるフラッフを植物由来のTENCELリヨセルと再生ポリエステルをブレンドした素材でアップデート。サステナブルな素材と雲のような柔らかさを融合させたこのプラットフォームスリッポンは再生可能で、成長の早いサトウキビ由来のEVA素材からつくられたミッドソールと再生ラバーを50%使用したモールドタイプのラバーアウトソールが特徴。


また、UGGは2022年10月発売の「Classic Mini Regenerate(クラシックミニ リジェネレイト)」(税込2万7500円)や、2023年1月発売の「Tasman Regenerate(タスマン リジェネレイト)」(税込2万900円)から、シープスキンの素材の調達先をリジェネラティブ(環境再生型)農業を実践する農場に変えることで、地球環境を修復し、より豊かにすることに貢献するイニシアティブを継続している。


ともにUGGのアイコニックなシルエットはそのままに、リジェネラティブ農業を実践する農場から調達したシープスキン素材や再生可能なサトウキビから作られたEVAソールで定番のクラシックブーツやスリッポンが生まれ変わった。


また、ブランドとしてのポジティブな影響を最大限にもたらすため、2021年度から日本では音楽家の坂本龍一氏が設立した森林保全団体である一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)とのパートナーシップを締結し、日本での上記商品を含むサステナブルコレクションの売上げの一部を寄付。奈良県天川村に「UGGの森」を育てるため、年間1ヘクタール(1万㎡)に500本、3年で3ヘクタール(3万㎡)に1500本の植林を行い、この初動3年間の植林活動だけでも今後20年間で約171.3トンの二酸化炭素を吸収する試算になる。


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